山下公園は昔から港町横浜を代表する一番有名な公園で、ド定番の観光スポットです。
歴史も古く、関東大震災のときの瓦礫(がれき)を使用して復興事業として埋め立て昭和5年(1930年)に開園しました。
園内には、童謡でお馴染みの「赤い靴はいてた女の子」の像、国の重要文化財「日本郵船氷川丸」などがあります。
他にも記念碑が多数あり、一度は見ておきたいオススメのスポット。
見どころがありそうなので、ぐるりと周ってみました。
山下公園の大さん橋側には何がある?
大さん橋(国際客船ターミナル)の隣に、山下公園があります。
みなとみらい線「日本大通り駅」、大さん橋、象の鼻パーク、赤レンガ倉庫から来た場合、
ここからスタート!
インド水塔
最初に目につくのはインド水塔です。
関東大震災のときに、横浜に住んでいた多くのインドの人たちも被災しました。
そのとき横浜市民が救済活動をしたことで、在日インド人協会から感謝のしるしとして昭和12年に寄贈されました。
現在、水はでないけどインド式の水飲み場です。内側の天井は彩り豊かできれいです。
横浜市認定歴史的建造物です。
ハッピーローソン(閉店)
ハッピーローソンは2020年9月30日をもって閉店しています。
インド水塔の横にある「ハッピーローソン」。
横浜土産がコンビニとしてはたくさん売られています。
また休憩スペースがあり、ちょっとしたカフェもあるのでゆっくりできます。
ここでお弁当を買って、公園ピクニックもできちゃう。
親子連れにはうれしいコンビニで、キッズスペースもあります。子供向けの商品も多数ありますよ。
見ておきたい記念碑(赤い靴はいてた女の子像など)
山下公園といえば、有名なのは「赤い靴はいてた女の子」の像。
他にも「かもめの水兵さん」の歌碑や西洋理髪発祥の地碑などあります。
童謡「赤い靴はいてた女の子」の像
インド水塔のところから、海沿いに移動して歩いていると見つけた~。
海をみつめる女の子がいました~。
氷川丸が見えるので、港のほうばかり眺めて歩くと見過ごすので注意!
野口雨情が作詞した童謡「赤い靴」に登場する女の子の像です。
歌の歌詞が横浜港を舞台にしてます。
- 赤い靴 はいてた 女の子
異人(いじん)さんに つれられて 行っちゃった - 横浜の埠頭(はとば)から 汽船(ふね)に乗って
異人さんに つれられて 行っちゃった - 今では 青い目に なっちゃって
異人さんの お国に いるんだろう - 赤い靴 見るたび 考える
異人さんに 逢うたび 考える
もう一つの童謡「かもめの水兵さん」
氷川丸の近くに行くとあります。
「かもめの水兵さん」の歌碑。
作詞者の武内俊子さんがハワイへ旅立つ叔父さんを見送りに大さん橋に来たとき、たくさんのカモメが夕陽に映えていたことに感動して作られた歌です。
そういえば、山下公園にもカモメが飛んでいます。
西洋理髪発祥の地碑
裏道にも記念碑があります。
港側ばかりでなく、園内の反対側も散策すると見つけられます。
「西洋理髪発祥の地」記念碑(彫刻名:ザンギリ)
説明プレートの冒頭に、-ザンギリ頭をたたいてみれば文明開化の音がする-と記されています。
横浜に日本ではじめて、西洋理髪店が開業したそうです。
よくみると、像の目の部分がZANGIRIで、口はYOKOHAMAの文字。
ざんぎり頭の男性の顔なんですね。蝶ネクタイまでして、なかなかユニークです。
山下公園の真ん中は横浜中華街が近い!
公園の真ん中まで来ると噴水があります。
横浜中華街、みなとみらい線「元町・中華街駅」から山下公園に来た場合は、ここからスタートです。
噴水「水の守護神」
横浜の姉妹都市であるアメリカのサンディエゴ市から贈られた「水の守護神」。
噴水を見ていると、水の高さが変わります。
1番高いときは、水の守護神の像も隠れてしまうほどの迫力。
噴水のまわりにある「ミッションベル」。
これもサンディエゴ市から寄贈されたものです。
この辺一帯は中央広場です。
山下公園の中央入口
山下公園の中心にあるメインの公園入口。
ここから氷川丸は近いです。
公園の入口を出て、信号を渡りまっすぐ進むと横浜中華街(徒歩2~3分)。
山下公園中央入口からは、中華街の門(朝暘門)が見えます。
みなとみらい線「元町・中華街駅」から山下公園に行くなら、山下公園口1番出口を出るとこちらに来れます。
山下公園はバラの名所
季節限定ではありますが、山下公園のバラを見るために毎年多くの方が集まります。
「未来のバラ園」という名。
昔の居留地時代はフランス波止場(東波止場とも呼ぶ)があったところです。
開園当初はボートベイシン(船だまり)がありましたが、その後埋め立てられ沈床花壇となりました。
山下公園は横浜バラ名所のひとつで、約160種 1,900株ほどあります。
秋→10月中旬~11月上旬
バラ園にある「日米ガールスカウト」友好記念碑。
▼山下公園のバラ園を5月の見頃に訪問▼
山下公園といえば「氷川丸」が外せない!
氷川丸と山下公園は昔からセットの存在。
昭和5年(1930年)にシアトル航路に就航した日本郵船氷川丸は国の重要文化財です。
船の中を見学(有料)することができます。
▼日本郵船氷川丸の船内見学レポート▼
子供の頃からの変わらない眺めです。
氷川丸をバックにカメラでパチリといかが?この辺りも記念写真スポット。
シーバス・観光船乗り場がある
氷川丸のすぐ隣にあります。
横浜港を一周できるクルーズ船が楽しめる横浜港観光船の発着乗り場。
シーバス(海上バス)もここから乗れます。
▼シーバス体験レポート▼
山下公園の元町側には何がある?
元町側の園内はしっこのほうに近づいてきました。
まつりの広場
まつりの広場です。
イベントがあるときは、テントが立ち並んでにぎやかな場所に変身します。
今はただの広い芝生だけですが、マリンタワーがよく見えます。
リカルテ将軍の記念碑
まつり広場の道路側にあります。
「リカルテ将軍記念碑」。
フィリピンの英雄、祖国独立のため軍事行動を起こす。
日本に亡命して、横浜の山下町に住んでいたそうです。
日本とフィリピンの親善のための碑でもありそうですね。
石のステージと水の階段
まつりひろばの隣には、石のステージがあります。
怪魚が口を大きく開けてお出迎えしていますよ。
この先は階段になっており「水の階段」と呼びます。
階段の途中からのぞくと・・これはカメですかねぇ。
カニが顔をのぞかせてます。
カニのおしりもあった!
なにやら海の生き物のオブジェが・・・あちこちにあるので、探してみてください。
公園の大さん橋側から歩いてきて、元町側の入り口に近づいてきました。
後ろを振りかえるとイセエビもいる!
遠くを見渡すと、みなとみらいのランドマークタワーが見えます。
山下公園の元町側の出入口
この先は橋を渡り、元町方面に行けます。
階段を登りきったとこは、羅針盤をイメージした「世界の広場」です。
右側のアーチをくぐると元町方面。
みなとみらい線「元町・中華街駅」の元町口、横浜人形の家、港の見える丘公園などに行けます。
山下公園通りのイチョウ並木(おまけ)
山下公園に沿うように続く道。
山下公園から一歩外に出た道は、山下公園通り。
イチョウの並木道になっています。
いいですね~絵になるなぁ♪秋が楽しみな場所です。
まとめ
山下公園は長細い公園なので、はしからはしまで見てまわったら、だいぶ歩いた感がありました。
海沿い、バラ園の中、噴水の側など、いたるところにベンチがあるので、座ってのんびりしたひと時を味わうのがベストな過ごしかただと思います。
お越しの際は、港の景色を眺めながらゆっくりお過ごしください。
そして時間があれば、気になった記念碑でも探してみてはいかがでしょうか?