山下公園のすぐ近くには「横浜人形の家」という日本や世界各国の人形に会えるミュージアムがあります。
横浜が開港してから国際化が進み、西洋文化の人形も日本に入ってきました。
日米の人形を通じた友情物語について知ったり、めずらしい人形の数々に出会うことができます。
またミュージアム併設カフェとして、日本だとここでしか飲めないシアトルの特別な豆を使用したカフェラテもあるので体験してきました。
横浜人形の家のアクセスと場所
山下公園通りにあります。
横浜マリンタワーの並びの通りにあり、元町寄りの端っこのほう。
人形の家の施設は、山下公園とも橋でつながっています。
・みなとみらい線「元町・中華街駅」4番出口より徒歩3分
・JR「石川町駅」元町口より徒歩13分
バスの場合
・観光スポット周遊バス「あかいくつ」マリンタワー前下車
・「横浜人形の家前」のバス停もあります
※横浜駅に向かうのは26系統
開館時間・入館料・休館日
【開館時間】9:30~17:00(最終入館は16:30)
【入館料】
大人(高校生以上)400円、小・中学生200円
※シニア(65歳以上)は年齢確認できるものを提示で50円引き。
※障害者手帳をお持ちの方と介護者1名は入館料無料。
※常設展示のみ、企画展は別に観覧料あり。
【休館日】
月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始
横浜人形の家について
横浜人形の家は、昭和53年(1978)に大野英子氏の人形コレクションが横浜市に寄贈されたことでオープン。
人形がその後も増えたことで、昭和61年(1986)に現在の場所に開館してます。
10,000点を超える人形の収蔵品の中から,たくさんの貴重な人形が展示されています。
1階 外にミュージアムショップとカフェ店(Cafe Elliott Avenue)
2階 エントランスホール、常設展示室、プチギャラリー
3階 常設展示室、企画展示室
4階 あかいくつ劇場
横浜人形の家の見どころ
では人形の家とはどんな感じなのか、レポートしちゃいます。
写真撮影は、フラッシュなしであれば可能でした。
1、港町ヨコハマと人形の関わり
最初の展示エリアは【①ノスタルジックハーバー】。
横浜と人形の関係性について学べます。
入場すると目の前に、赤い靴はいていた女の子の人形が飾ってありました。
ハマの名物として作られた横浜開港人形(土人形)もあります。
横浜の開港により海外の西洋文化が広がるなかで、西洋のハイカラ・モダン人形も流通。
昭和初期には、日米の親善大使として「青い目の人形」が横浜に来ました。
お人形のパスポートがあったんですって!
アメリカから来た青い目をしたお人形は横浜から全国の小学校、幼稚園に移り歓迎されました。
親日家の米国人宣教師ギューリック博士が関係悪化を心配。
日米の親善のために人形を贈ることを計画。
全米に呼びかけ約12,000点の人形が集まる。
昭和2年、ひな祭りの頃に間に合うよう日本に送られる。
日本は返礼として市松人形をお嫁入りさながら身支度させて、横浜港からアメリカに贈り、各地で歓迎をうける。
昭和61年の横浜人形の家の開館式典ではギューリック3世夫妻も出席し、現在も人形国際交流は続いています。
2、日本と世界各地の人形が集合
次は【②ワールドフェスティバル】というエリア。
ここは、日本と世界中の人形が集まっています。
中央部分には、アメリカ式のドールハウスが置いてあります。
その周りは、世界各国の民族人形と日本全国の郷土人形が展示。
こけしも種類豊富にありました。
世界(アジア、オセアニア、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカ大陸)だと約140ヶ国人形がいます。
人形の多様な衣装に感心したり、さまざまな国の文化の違いを感じることができちゃいます。
日本全国の郷土人形も充実!
自分の住む県や生まれ故郷の人形を探すのも楽しいかも♪
6年もかけて、手作りされたというドールハウス。
お風呂場や子供部屋、屋根裏部屋など、一つひとつの部屋が細部まで細かく作られています。
ドールハウスの中にもドールハウスが置いてあったりして、遊び心が感じられました。
3、懐かしい人形に再会!
【③ドールメモリー】では人形と過ごした思い出をめぐります。
北の国の物語として、冬の装いをした北欧の人形が集まっていました。
ここの展示は時期で変わるのかもしれませんね。
壁に年表があり、その時代に流行したおもちゃが記録されています。
歴代の有名人形も展示されていました。
NHKの幼児向け番組「おかあさんといっしょ」のじゃじゃまる、ピッコロ、ポロリ人形が懐かしい。
他にもキャベツ畑の人形、オリンピックのマスコット人形、ダッコちゃん人形、初期のミッキーマウスの人形など。
歴史をさかのぼりながら、3Fに移動します。
4、日本と西洋の貴重な人形たち
【④コレクションモールと⑤名品コーナー】です。
日本の人形と西洋の人形とに分かれていて、芸術性にすぐれた人形が見学できます。
日本の伝統人形のコーナー
職人の技術が素晴らしい、ひな人形、からくり人形などが飾られています。
人間国宝の平田郷陽の貴重な作品もあります。
西洋の古典人形のコーナー
アンティークドール、蝋でできた人形、オートマタ(ぜんまいじかけの自動人形)など。
人形の洋服も展示されていました。
5、人形の制作工程を知る
最後は【⑤人形師の工房】。
人形の制作工程が、映像や展示で説明。
人形の顔、目とか髪などそれぞれのパーツが展示物の引出しに入っていて覗くことができます。
組み立てる前の人形なので、ちょっと生々しかったです。
企画展示室の前
見学終了~。
子供がドールハウスで遊べちゃうスペースがありました。
お人形や家の家具が置いてあり、子供だったらうれしいね。
企画展示室では、さまざまなテーマの企画展が開催されています。
青い目の人形像
こちらも見ておきたい。
横浜人形の家の2階の外。
ポーリン橋(山下公園に続く橋)の近くには「青い目の人形」像があります。
アメリカから太平洋をこえて横浜の港に着いた人形の中の一体「ポーリン」ちゃんがモデルだそう。
今も横浜市西区の西前小学校に大切に保存されています。
カフェ エリオット アベニュー(Cafe Elliott Avenue)でカフェしたよ♪
「人形の家」1階の外にはカフェとショップがあります。
「カフェエリオットアベニュー」のお店。
アメリカシアトル直送のエスプレッソビバーチェの豆を使用した、日本でここでしか飲めないコーヒーがあります。
なんでも、シアトル「Espresso Vivace」のオーナーであるデビット・ショマー氏が焙煎する全米No1の豆。
しかも、そこで教えを受けたバリスタさんの淹れたコーヒーが飲めるんだそう。
これはぜひ飲まねば!
店内に入り、先にメニューを選んで会計を済ませます。
ビバーチェのカフェラテ1杯820円しますが、ここは一度飲んでおきたいので、迷わず注文。
他にもコーヒーはいろいろあります。
店内のテーブル席でしばらく待ちます。
するとエスプレッソとミルクを持ってきて、目の前でラテアートをしてくださりました。
すごいよ!あれよという間にできあがり。
まろやかさと濃厚なコクのある飲みやすいカフェラテでした。
あっという間に飲んじゃいそうなとこでしたが、ゆっくり味わって楽しみます。
デザートも注文しちゃったよ。
手作りの美味しそうなケーキやホットドックの軽食もありました。
選んだのはラミントン(オーストリアのデザート)520円。
四角に切ったスポンジケーキにジャムとココナッツがまぶしてある感じです。
濃厚まろやかカフェラテに甘~いお菓子で、ほっこり幸せ気分になりました。
店内はシアトルの写真や昔の氷川丸の写真が飾られていました。
まとめ
横浜人形の家では、人形が結んだアメリカとの友情にほんわか気分になりました。
世界中の人形の数々にも驚かされました。
おもしろそうな人形の企画展もあるので、またいつか来てみたいです。
そして美味しかったシアトルのビバーチェ豆のカフェラテ。
でも、腕のいいバリスタさんのコーヒーなら特別な豆でなくても美味に違いないので、他のも飲んでみようかな!
施設・お店の情報
- 名称 :横浜人形の家・カフェエリオットアベニュー
- 住所 :横浜市中区山下町18番地
- 開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
ショップ10:00~18:00
カフェエリオットアベニュー11:00~19:00
※営業時間は変更する場合あり - 休館日 :毎週月曜日(祝日の場合は翌日が休館日)・年末年始
※詳しい休館日はホームページを確認してください - 横浜人形の家公式サイト
- カフェエリオットアベニュー公式サイト