日本で最大規模といわれる中華街は「横浜中華街」です。
中華街にはりきってきたものの、人が多く、広くて、路地もたくさんあって、今いる場所が中華街のどの辺りなのか分からなくなることってありませんか?
そんなとき、中華街のあちらこちらにある全部で10基ある門の特徴を覚えておくと以外と役に立つんです。
四神の聖獣が守る東南西北にある4基の門
中華街は、4つの門に囲まれています。
東南西北に門があるのは、中国の陰陽五行説による風水の思想で、四神がそれぞれの門を守っています。
四神にはそれぞれが司る、方位、色(シンボルカラー)、季節などがあります。
門に入る入口側は、どれも門の看板は「中華街」と記されていますが、裏にまわるとそれぞれ門の看板の名が違います。
東の門 朝陽門(ちょうようもん)
みなとみらい線「元町・中華街駅」から中華街に行くなら、この門を通ります。
守護神→青龍神 色→青(門柱が青) 季節→春 刻→朝 属性→木
日の出を迎える門。中華街のなかで一番大きい。
朝日が街を覆い繁栄をもたらすと言われ、商売繁盛。
- 門を出て右に曲がり少し歩くと、みなとみらい線「元町・中華街駅の2番出口(山下町口)」に行く地下道がある。
- 門を出て目の前の信号を渡り、まっすぐ歩いていくと港の方面で、徒歩1~2分で山下公園に着く。
信号を渡ったとこに、みなとみらい線「元町・中華街駅の1番出口(山下公園口)」に行く地下道がある。 - 朝陽門をくぐって少し進んで、やや右よりのまっすぐの通りが中華街大通り。
※中華街大通りの入り口近くには交番があります。 - 朝陽門をくぐり左に曲がり、少し進むと横浜大世界(エンターテイメント施設)があります。
南の門 朱雀門(すざくもん)
中華街と元町ショッピングストリートを行き来するのに便利!
守護神→朱雀神 色→赤(門柱が赤) 季節→夏 刻→昼 属性→火
厄災を払い、大いなる福を招く。
西の門 延平門(えんぺいもん)
JR「石川町駅」から中華街に行くなら、この門を通ります。
守護神→白虎神 色→白(門柱が白) 季節→秋 刻→夕方 属性→水
平和と安らぎが末永く続くことを願う。
なんで白虎門でないのか?それは西の門を建てるときに、地域の人達が白虎門という名を嫌ったからみたいです。
白虎隊を連想するからとの理由。なので、東も青龍門にするわけにいかないので、朝陽門となる。
- 門を出て信号を渡り、首都高の高架下を左に曲がって進むとJR石川町駅。
- 門の両サイドは学校で、門をくぐったとこは西門通りです。
しばらく歩くと中華街大通りの入り口である善隣門(ぜんりんもん)に到着。
北の門 玄武門(げんぶもん)
JR「関内駅」から横浜公園(横浜スタジアム)経由で中華街に行けます。
守護神→玄武神 色→黒(門柱が黒) 季節→冬 刻→夜 属性→水
子孫繁栄、長寿をもたらす。亀に蛇が巻き付いた姿。
- 門を出て信号を渡ると、横浜スタジアムがある公園入口があります。
公園を通りJR「関内駅」に行くのがおすすめ。 - この門をくぐったとこは北門通りです。
少し歩くと中華街大通りの入り口である善隣門(ぜんりんもん)に到着。
中華街のシンボル的存在の善隣門(ぜんりんもん)
横浜中華街大通りの入り口にある門。
JR「石川町駅」から延平門をくぐって歩いてくるとこちらに到着します。
この門からメイン通りを散策できます。
みなとみらい線「元町・中華街駅」からだと朝陽門をくぐりメイン通りを楽しんでから、こちらの門に着きます。
中華街のメイン入口に位置するシンボル的な門で、豪華な造りです。
銘板に「親仁善隣(しんじんぜんりん)」と書いててあります。これは、隣国や隣家と仲良くするという意味です。
中華街で一番最初に建てられた門です。
この門をくぐると中華街大通りで、中華街で1番にぎやかなメイン通りです。
JR石川町駅に一番近い門
JR「石川町駅」から中華街に行く場合、駅を降りると西陽門があります。
なので中華街大通りに行くには、西陽門→延平門→善隣門と3つの門を抜けます。
西陽門(せいようもん)
延平門(えんぺいもん)よりさらに西側にあり、西の太陽に一番近いので、この名がついた。
関帝廟(かんていびょう)通り入口にある2基の門
中華街大通りの次に大きな通りは関帝廟通りです。
関帝廟通り入口にある門の看板は、「中華街」でなく「関帝廟通」と記されています。
内側の看板は「天長門」と「地久門」とそれぞれ記されています。
この門をくぐった関帝廟通りには「横浜関帝廟(三国志で有名な武将・関羽を神格化した関聖帝君が祀られている)」があります。
天長門(てんちょうもん)
関帝廟通り入口にある、東側の門で、「横浜大世界(エンターテイメント施設)」の目の前から入れます。
天のとこしえ(永遠)を意味します。
朝陽門をくぐり、左の通り(南門シルクロード)を進むと横浜大世界の前に門がある。
地久門(ちきゅうもん)
関帝廟通り入口にある、西側の門です。この門を出て右に進むとメインの善隣門(ぜんりんもん)に行けます。
地のとこしえ(永遠)を意味します。
関帝廟通りの門は、天と地で対になっているんですね。
延平門をくぐり善隣門に着いたら、右の長安道の通りを進むと門に着きます。
市場通りの入口にある2基の門
市場のにぎやかさの象徴である門。
善隣門(ぜんりんもん)のある中華街大通りと、横浜関帝廟(よこはまかんていびょう)のある関帝廟通りを横切るように、市場通りがあります。
善隣門(ぜんりんもん)のある中華街大通り側の門。
ちょうど中華街大通りの真ん中に近いとこにあります。
目印として門の隣は、老舗中華料理店「同發(どうはつ)本館」。
横浜関帝廟(よこはまかんていびょう)のある関帝廟通り側の門。
こちらも関帝廟通りの真ん中に近いところにあります。
目印として門の隣のお店は、中華菓子など購入できる「頂好食品」。
このメインの中華街大通りと関帝廟通りを横切る通りは、他にもいくつかあります。
中華街はいろいろお店がひしめき合い迷いそうですが、主な門を覚えておくと少しは位置把握ができます。
まとめ
10基の門を確認しながら、グルメにショッピングと中華街の散策をあれこれ楽しんでいると、より中華街を身近に感じることができました。
ぜひ、参考にしてみてください。