横浜媽祖廟を参拝!ご利益・おみくじ&お守り・歴史などまとめて紹介

「横浜媽祖廟」の外観

横浜中華街の南門シルクロード通りにある「横濱媽祖廟(よこはま まそびょう)」を参拝
海の女神「媽祖さま」を祀っています。
「横浜関帝廟」のほうが有名ですが、せっかく中華街に訪れたなら両方を見ておきたい。
歴史を含め、ご利益、おみくじ、お守り、行き方など紹介します。

スポンサーリンク




横浜媽祖廟の場所とアクセス

場所は、横浜中華街・南門シルクロード通りの元町寄りにあります。

「横浜媽祖廟」パンフレットの地図

横浜媽祖廟パンフレットの地図

最寄り駅としては、みなとみらい線「元町中華街駅」が一番近いです。
地図を見ると「横浜関帝廟」との位置関係も分かります。

最寄り駅から行く場合
*みなとみらい線「元町中華街駅」中華街口3番出口より徒歩3分。
*JR「石川町駅」中華街口より徒歩10分。
「横浜媽祖廟」と周辺の様子

上写真右はお目当ての横浜媽祖廟で、通りの左奥に「朱雀門」があります。

朱雀門の先は、横浜元町方面。

「横浜媽祖廟」から眺めた景色

また「横浜大世界」もすぐ近く(上写真の左上に看板あり)。
※「横浜大世界」前は関帝廟通りです。

媽祖廟の目の前にある、黄色い建物が特徴のパンダ雑貨専門店のお店も目印になります。

「横浜媽祖廟」の外観

横浜媽祖廟の門の両サイドに入り口があります。

気にしてなかったですが、パンフの説明では右が入口、左が出口だそう。

「横浜媽祖廟」の様子

門の中央に赤い賽銭箱が置いてあり、地元民と思われる方がお参りしていました。

営業時間・入場料

門の入口に媽祖廟についての簡単な説明が書いてありました。

「横浜媽祖廟」の案内看板(横濱媽祖廟について・ご利益・開館時間など)

【営業時間】9:00~19:00

【入場料】無料

「横浜関帝廟」と同様に、境内のみなら無料で自由に見学できます。

本殿内に入るには有料です。
(参拝するためのお線香500円又は拝観料100円)

横浜媽祖廟の歴史

公式HPを参考に、歴史を簡単にまとめてみました。

横浜媽祖廟は道教の神様を祀る廟で、正式な名称は「横浜大天后宮」
道教では歴史の中で実在した人物が亡くなったあと天に昇って神になります。
媽祖は道教の神々の中で位の高い女神であり、最も人気のある崇拝神の一人だそう。

現在の媽祖廟は、明治時代に置かれた清国領事館の跡地にあるそうです。

横浜媽祖廟の歴史メモ

  • 安政6年(1859)6月2日に横浜開港。
    中国からも多くの移民が日本を訪れる。
  • 明治19年(1886) 初代関帝廟に媽祖様も祀られる。
  • 平成15年(2003)に横浜媽祖廟の建廟計画が始まる。
  • 平成18年(2006)3月17日、横浜媽祖廟は落慶開廟

横浜媽祖廟は、みなと横浜にふさわしい海の安全を守る媽祖を祀る文化施設でもあるんだとか。
守り神であるとともに、観光地としても楽しんでもらえるように、文化を共有する願いも込められています。

「横浜媽祖廟」境内の様子

2005年4月新築工事現場より、各種レンガやガラスビン、陶器破片などが大量に出土。

横浜開港資料館と横浜都市開発記念館にある埋蔵文化財センターの各担当者が工事に立ち会いました。

出土したレンガにある刻印や形状から、関東大震災(1923)以前の製造であることを確認。
大震災以前や災害時の中華街の状況を伝える貴重の史料であるため、牌楼入口左右にある太鼓楼、鐘楼の基礎部分に約1000枚のレンガを活用したそうです。

媽祖さまについて

媽祖様とは、およそ千年前に北宋時代に実在した福建省・林氏の娘さん

生まれて1か月も泣き声を上げないため「林黙娘(りんもうにゃん)」と名づけられる。
小さい頃から才知に長けていたそう。
16歳で神から導かれて、特別な力を身につける。
28歳の9月9日に修行を終え、天に召された後も、赤い衣装をまとって海上を舞い、難民を救助。
人々は、廟を建てて護国救民の神様として祀るようになります。

「横浜媽祖廟」媽祖様について書かれた文章

功績が国中に広まり、歴代の皇帝も「天妃」「天后」「天上聖母」などの称号を贈り敬意を表したそう。

「媽祖」は航海を守る海の神様、自然災害や疫病・戦争・盗賊から人々を守る女神として、現在でも中国大陸、台湾、華僑が住む世界各地で信仰されています

参拝の流れと媽祖廟の神様・ご利益など

境内に入ると右側に売店があり、参拝用のチケットが購入できます。

参拝の流れ
1、お線香を購入して本殿回路へ
2、本殿回路で参拝(5つの香炉に線香を供える)
3、本殿内で参拝

1、お線香を購入して本殿回路へ

「横浜媽祖廟」境内の売店

券売機で、参拝するためのお線香のチケットを購入

「横浜媽祖廟」の売店で購入したお線香、お札と置かれた金紙

チケットを購入すると、お線香5本とお札をいただきました。
※下に見えるのは金紙で、こちらは購入していません。

「横浜媽祖廟」境内の様子

それでは、階段を上っていきます。

「横浜媽祖廟」境内の様子

入口は右側の階段です(帰りは反対の階段から下ります)。

「横浜媽祖廟」お線香の点香台

スタッフに声をかけると、購入したお線香に火をつけてくださります。

ハマくま
お参りのし方の説明があり、その後に香炉を①~⑤の順に参拝します。
以下①~⑤の順に神様&ご利益も一緒に紹介。

2、本殿回路で参拝!神様・ご利益について

「横浜媽祖廟」香炉台1、玉皇上帝(天の神様)

香炉①

①の香炉
玉皇上帝(ぎょくこうじょうてい)
【ご利益:国泰平安】
「天公」ともいわれ、天の神様
民間信仰では、最高神といえるほどに篤い信仰を集めている神様だそうです。
あらゆる神・仙人を統御し、さらにすべての人間の行為を推し量って運命を決定すると信じられています。

媽祖廟の天井は、玉皇上帝が住んでいる天空を拝むように、天に向かう形になっています。

「横浜媽祖廟」香炉台2、天上聖母(媽祖様)

香炉②

②の香炉
天上聖母(てんじょうせいぼ)
【ご利益:航海安全、疫病忌避、健康祈願】
媽祖様です
天上聖母は一般的に「媽祖」と呼ばれることが多く、海の女神であり、中国道教の中では最も位の高い神様。
海外に旅する者たちに尊敬される庇護者である媽祖は、あらゆる災難から安全を守る偉大な力を持つ女神であると信じられています。

かつて媽祖に調伏されて随神となった千里眼、順風耳の両将軍は一緒に祀られています。

「横浜媽祖廟」香炉台3、臨水婦人(安産の神様)、註生娘娘(子授けの神様)

香炉③

③の香炉
臨水婦人(りんすいふじん)
【ご利益:安産】
安産の神様で、母親と乳児の両方を庇護します。
知性と予知能力で知られる臨水夫人は、母親に強さを与え、困難を乗り越える手助けをし、乳児の成長を16歳まで見守ってくれるといわれています。

註生娘娘(ちゅうせいにゃんにゃん)
【ご利益:子宝】
子授けの神様で、右手に筆、左手を記録簿を持ちすべての出生を執り、子供が欲しい女性に強く信仰をされています。

「横浜媽祖廟」香炉台4、文晶帝君(学問の神様)、月下老人(縁結びの神様)

香炉④

④の香炉
文晶帝君(ぶんしょうていくん)
【ご利益:学問】
学問の神様で、公正さ、思いやりと平和の象徴です。
多くの人々が学力アップ、合格祈願や学術の成功を願います。

月下老人(げっかろうじん)
【ご利益:縁結び】
縁結びの神様です。
男女のご縁(恋愛)のみならず、人間関係、仕事、商売関係などのご縁を良い方向に結びます。

「横浜媽祖廟」香炉台5、福徳正神(土地公)

香炉⑤

⑤の香炉
福徳正神(ふくとくせいしん)
【ご利益:金運、財産安全】
土地公としても知られ、中国古代農耕社会から生まれた五穀豊穣・蓄財祈願の信仰にもとづく土地神様として祀られています。
現代では、商売繁盛や経済的な成功を願う方々や企業に信仰されています。

3、本殿内で参拝

「横浜媽祖廟」本殿内への入口

本殿回路での参拝が終わったら、再びスタッフに声をかけます。

今度は本殿内に案内してくださり、参拝のし方を伝授。

①拝礼台(足元にクッション)にひざまづく
②合掌して三礼。
③自分の名前、住所、生年月日を告げて願い事をする。
④最後に一礼。

本殿内での参拝感想
関帝廟での参拝経験のおかげで、以前よりはスムーズでした。
最初に、媽祖様の前で参拝のし方を教えてくださったので、その流れで両サイドの神様にも参拝。
なので、空に向けて玉皇上帝の参拝をまた忘れました(笑)。

公式HPには、廟内に入り、まず牌楼方向の空に向けて玉皇上帝に参拝し(天空に住む神様なので像はありません)、次に中心の媽祖、右の註生娘娘と臨水夫人、左の文晶帝君と月下老人の右の福徳正神の順に参拝と記載。
※ただし、地域や家庭によって礼拝の習慣は様々で、一般的な礼拝の作法を紹介と書いてあります。

「横浜媽祖廟」本殿内の様子

本殿内での写真撮影は禁止で、外からなら撮影可能です。

「横浜媽祖廟」から見える山下町公園の様子

お参り後に、建築装飾を眺めながら本殿の裏側にもまわってみました。

横浜中華街の公園である「山下町公園」がよく見えます。

おみくじについて

今回も、おみくじ(200円)することに!

おみくじは本殿内で行うので、流れとしては参拝後になります。

「横浜媽祖廟」おみくじ手順の書かれた案内

おみくじの手順

分からない場合、スタッフがそばでやり方を教えてくださいます。

願った後に、おみくじ棒の容器を振ります。
飛び出してきた中で、一番長いおみくじ棒を取り出したら、番号を確認。
おみくじ棒を脇に置いて、三日月の神具である「神筈(しんばえ)」でこの番号で良いのか回答をもらう感じです。

神筈が表+裏でない場合は、失敗でやり直し!!
今回は1回ダメで、2回目に成功しました。

ハマくま
成功したら、スタッフに番号を伝えます。
このときに料金を払い、おみくじ番号の紙をもらいます。

結果は、まあまあでした。

横浜媽祖廟のお守り

お守りは売店で購入できます。

「横浜媽祖廟」売店に並ぶお守り

一般的なお守りの他に、良縁セット、貔貅(ひきゅう)というお守りもありました。

媽祖廟で、媽祖様の可愛いお守りは、どちらかというと女性好みに感じます。

お守りを買う場合は、参拝の前に購入して、一緒に持っていくのが良いとの話がありました。

「横浜媽祖廟」のお札(お守り)

関帝廟と同じく、個人的にはお線香と一緒にもらったお札がお守りです♪

「横浜媽祖廟」のパンフ、お札(お守り)、おみくじの紙

上写真右がお札(お守り)の裏面です。

パンフレットの下はおみくじ結果ですが、内容が書いてあるので隠しておきます。

媽祖廟の年間イベントについて

*媽祖祭(春分の日)
開廟を記念。
午後に獅子舞や龍舞、中国伝統芸能などの先導に媽祖様を載せた神輿が中華街を巡行。

*良縁祈願(7月7日)
男女のご縁のみならず、人間関係、友達関係、仕事、商売などすべてのご縁に恵まれるように縁結びの神「月下老人」様に祈願。

*大晦日カウントダウン(12月3日)
カウントダウンのあと爆竹と華やかな獅子舞で新年を迎える。

*旧正月(春節)(旧暦1月1日)
カウントダウン、奉納獅子舞。
春節期間中は「厄落しの神輿くぐり」を実施。
媽祖様が鎮座する神輿の下をくぐると日ごろの厄が落ち福が授かる。

まとめ

観光するなら、せっかくなので横浜関帝廟とセットで訪問するのが理想的。
お線香を購入しての本格参拝とおみくじは、日本の神社やお寺の参拝より複雑に感じるものの、文化体験としておすすめ。
見学するのは両方で、お線香での参拝は「横浜関帝廟」「横浜媽祖廟」どちらか好きなほうにするなど、目的に合わせて楽しめます。

ハマくま
混みそうですが、年間のイベント時に合わせての訪問もいいね。
横浜関帝廟の外観

横浜関帝廟のご利益は?おみくじ・お守り・場所・歴史や見どころを知って訪れよう!

2020年10月25日

横濱媽祖廟の情報

  • 施設名:横濱媽祖廟(よこはま まそびょう)
  • 住所:横浜市中区山下町136
  • 営業時間:9:00~7:00
    大晦日(西暦)AM2:00まで
    旧正月前夜(旧暦)AM1:00まで
  • 横濱媽祖廟公式サイト

スポンサーリンク