桜木町駅の近くには、横浜成田山があります。
大本山成田山新勝寺(千葉県成田市)の横浜別院として建立。
正式名称は、成田山横浜別院延命院(なりたさん よこはまべついん えんめいいん)。
野毛のお不動さまとして、昔から地元で親しまれている大切な場所です。
伊勢山皇大神宮もすぐ近くにあるので、お寺と神社の両方を参拝してまわることができます。
アクセス方法は3つあるので紹介します。
横浜成田山の3つのアクセス方法
桜木町駅をはさんで、みなとみらいの反対側の野毛にあります。
横浜成田山に行くための最寄りの駅。
・JR・市営地下鉄 「桜木町駅」野毛ちかみち経由で徒歩約5分。
・京急線 「日ノ出町駅」徒歩約10分。
車で行く場合は、参拝者用駐車場があります。
1、桜木町駅の近く!表参道で行く方法
JR桜木町駅を下車したら南改札を出て、西口側(野毛方向)に行きます。
「野毛ちかみち」の地下道を通り地上に出ます(南1出口)。
地上に出ると、目の前にセブンイレブンがあります。
セブンイレブンの先に、動物園通りの看板が頭上に見えてきます。
動物園通りでなく、右手の音楽通りに行き、最初の角を曲がり直進すれば到着。
※成田山と書かれた電柱があるのでそこを曲がってください。
入口に到着しました~。
ここから本堂に行くには、急階段を登ります。
途中エレベーターがありますが、土日・祝日・縁日のお護摩のご祈祷時間のみ。
その他、年末年始は使用できるみたいです。
※将来は下の駐車場のとこにも、エレベーターが設置されるんだそう。
まずは、下から散策しちゃいます!
階段脇には「大本山成田山 横浜別院 延命院」と書かれたお寺の名碑(社号標)。
通称は、野毛山不動尊、横浜成田山。
その横には、使用することはできませんが井戸があり、カエルの石像が置かれています。
手水舎のようにはなっているので、手は清められます。
駐車場のところは、交通安全祈祷所も設置されており、不動明王像もあります。
稲荷大明神のお稲荷さんにも寄ろう!
下写真の上部、崖にある赤い建物の上が、本堂がある成田山の境内です。
あそこまで登らないと、たどり着けません。
その前に、稲荷大明神もあるのでお参りしてきました。
稲荷大明神の鳥居がたくさん並んでいます。
外側の通りからでも、内側からでも行くことができます。
開運出世稲荷なんだとか。
稲荷大明神には小さな池があり、カメがたくさんいます。
池の真ん中にある小さい社は弁財天。
時々カメに会うためにも訪れちゃう、癒しのスポットです。
鳥居の先には、稲荷社がありました。
奥に見えるのは、太田三吉翁之像、太田徳次郎翁之像。
石碑の説明文を読むと、水行堂の発展を支えたというようなことが記されています。
昔は水行堂もありましたが、台風の影響による土砂崩れで現在はありません。
上の方には、ちょっとした小さい石窟もありました。
2、日ノ出町駅からだとこちらが便利!西参道からの行き方
京急日ノ出町駅を下車したら、坂を登っていきます。
野毛坂の交差点の先に、成田山に行く脇道があります。
西参道と記されてますが、裏道のような場所。
近くに横浜中央図書館があり、図書館の先には野毛山動物園もあります。
成田山の西参道の入り口です(ここから約2分)。
※西参道の入口には、人気カレー店「キクヤカリー」あります。
日ノ出町駅から坂を登ってくると、途中横浜成田山と大きく書いてある紫の看板が目印です。
桜木町駅からでも、1で紹介した急階段がいやなら、動物園通りから野毛坂経由でこちらから行く方法もあります。
野毛坂を登ったら、信号を渡らないで右に曲がると写真のとこに来れます。
ただし、少しだけ遠まわりになります。
成田山別院の隣にある萬徳寺
西参道を進むと、成田山の手前に萬徳寺(まんとくじ)があります。
お地蔵様があり、水子供養をしています。
曹洞宗の寺院で、横浜成田山とはまた別のお寺になります。
横浜成田山に到着!
高台にあるので、ランドマークタワーがよく見えて眺めがいいです。
3、伊勢山皇大神宮から行く方法
まず伊勢山皇大神宮から寄る場合に、おすすめします。
桜木町駅北改札から西口を出て右に曲がり、国道16号沿いを進みます。
最初の信号を渡り、紅葉坂から脇の坂を進み伊勢山皇大神宮に行きます。
坂の頂上付近まで、ひたすら登るコースです。
関連記事:横浜総鎮守「伊勢山皇大神宮」桜木町駅からのアクセスと社殿、お守りを紹介
上の写真は、坂をのぼって伊勢山皇大神宮に到着したところ。
左の紫の看板の所を曲がると成田山に行けます(ここから約30秒~1分くらい)。
横浜成田山と伊勢山皇大神宮は近いので、初詣のときなどは両方行けて便利です。
ここの坂道には屋台がたくさん並びます。
伊勢山皇大神宮の場所から少し下ると、すぐ到着!めちゃ近いよ。
下ったとこに手水舎があります。
剣に巻き付いている二匹の龍の口から水が流れています。
横浜成田山の歴史について
一漁村でしかなかった横浜は、開港したことで全国各地から移住者が住むようになりました。
移住者の中には、成田不動尊を信奉する東京・千葉の人々も多かったそう。
そこで成田山大本山に、横浜にも成田山がほしいと願い出ました。
明治3年(1870)開創。
遥拝所(ようはいじょ)が設けられるも、手狭となり独立した教会設立の声が上がります。
明治10年(1877)高島嘉右衛門より敷地の寄贈を受け現在の地に設立。
横浜港の埋め立て事業(鉄道用地)を手掛けたり、日本ではじめてのガス会社を設立。横浜の地にガス灯を灯す。
実業家としてだけでなく、易断占い家としても有名で、高島易断があります。
成田山別院は、全国に8つ(札幌、函館、川越、東京、横浜、名古屋、大阪、福井)あります。
横浜成田山別院はその1つです。
また、関東三十六不動霊場第3番の札所でもあります。
延命院のゆかり
七代目市川団十郎が天保の改革の際に江戸払いを言い渡される。
そのときに、しばらく居住していた成田山境内にあったのが末寺延命院。
この寺号を移し、成田山横浜別院延命院となり現在に至る。
徳川家代々の秘蔵仏であったが、徳川家が累代祈願をされた際に祈願の本尊として賜る。
横浜の前は、成田山の塔頭、観音院に安置されていたそうです。
おみくじ、お守り、お護摩祈祷
本堂の前、常香炉のまわりでおみくじが引けるようになっています。
種類豊富にあるので、どれを引こうか迷います~。
お護摩祈祷の為の護摩木も置いてありました。
9:00、11:00、13:00、15:00
その他、特別大護摩申込みあった場合の時間もあります。
お護摩祈祷とは?
ご本尊 不動明王の壇の前で、護摩木という特別につくられた薪をたいて祈ります。
火は不動明王の智慧を象徴し、薪は煩悩を表すのだとか。
祈祷を通じて、煩悩を不動明王の智慧の炎で焼きつくし、清浄な願いとして成就することを祈ります。
13時過ぎくらいに着いたら、本堂の中ではお護摩祈祷がはじまっていました。
お護摩をお願いしていなくても、椅子に座って参加することができます。
護摩を焚いて、太鼓を打ち鳴らすので、迫力満点!!
心が清められる体験ができました。
祈祷後に、ご本尊の近くまで行くことができます。
また、本堂の奥(内陣裏)にある十二支守りもお参りしてきました。
※十二支守りとは、生まれた年の干支によって、御守護してくださる仏さま
本堂内の天井画もきらびやかで見どころあります!
※本堂内は撮影禁止です。
お守り
お不動さまのお守りはたくさんありました。
こちらは本堂入口前に置いてあったもので、横浜守り。
他にも、交通安全、健康、ペット、勝守、こども守りなど種類豊富にお守りがあります。
横浜成田山の公式サイト(お守り)にも一部ですが紹介されています。
おみくじ
せっかくなので、おみくじを引いてみました♪
こちらも種類たくさんで、透明ボックスから引くタイプが多いですが、シャカシャカふって取り出すおみくじ棒もあります。
てか、子供の頃はおみくじ棒しかなかったけど、今はいろいろ誘惑が多いです。
開運招福お守り入りのおみくじ200円を引いたら、招き猫が入っていました。
他にも、熊手と小判、大黒、恵比寿、小槌、無事かえる、銭亀、だるまなど入っているみたい。
最近のおみくじは、縁起物入りが多種類あるから楽しいです。
野毛七福神
本堂の隣には、野毛の七福神像をはじめ様々な仏像が並んでいました。
恵比寿、大黒天、弁財天、毘沙門天、布袋尊、福禄寿、寿老人と一か所に勢揃いしています。
七福神めぐりというのがありますが、こちらではめぐる必要がないですね。
七福神を眺めているとありがたい気分になってくるから不思議。
他にも弘法大師御尊像、延命地蔵尊、役行者、竹生島観音、水子地蔵。
旧本堂の鬼瓦も置いてありました。
まとめ
横浜成田山は、伊勢山皇大神宮と共に子供の頃から身近な存在です。
歴史は古いのですが、お寺は新しくリニューアルされ近代的になりました。
私のアクセス方法は、中央図書館近くからの脇道コースが多いです(一番楽ちん)。
でもお参りした感がバツグンなのは、一番下から行く表参道コースです。
横浜成田山をお参りして、さらに上にある伊勢山皇大神宮を目指してみる?!
横浜成田山の情報
- 名称:横浜成田山
- 住所:横浜市西区宮崎町30
- 横浜成田山公式サイト