クイーンの塔「横浜税関資料展示室」の見学が面白い!税関について簡単に学ぼう

横浜税関クイーンの塔の外観

象の鼻パークのすぐ近くには、横浜三塔で有名なクイーンの塔(横浜税関)があります。
税関というと堅苦しいイメージがありますが「横浜税関資料展示室(クイーンのひろば)」を見学してみたら思いのほか楽しかったので紹介します。
そんなに広くもなくコンパクトな施設なので、30分もあればじっくり見てまわれます。

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横浜税関資料展示室(クイーンのひろば)のアクセス

横浜税関は港の近くに建っています。

横浜税関の入口

「横浜税関資料展示室」の入口は建物の外にあります。

展示室を見学するための料金は無料です。

交通アクセス
電車
みなとみらい線「日本大通り駅」1番出口(県庁口)から徒歩3分。
JR・市営地下鉄「関内駅」から徒歩15分。

バス
横浜市営バス26系統「横浜税関前」徒歩1分。

近くの観光地

象の鼻パーク、神奈川県庁が目の前にあります。
赤レンガ倉庫や大さん橋も少しだけ歩けば、近くにありますよ。

横浜税関資料展示室(クイーンのひろば)の見どころ

税関の歴史や仕事、体験コーナーなど、学んだことを簡単に紹介しちゃいます。
展示室はワンフロアだから、ぐる~りと一周めぐるだけ。

音声ガイダンス(日、英、中、韓の4ヶ国)も設置されています。

クイーンの塔全体模型

パンフレットに記されていた番号順にめぐってみました。

1、横浜港の建築物とクイーンの塔
横浜税関の全体模型が飾られていました。
緑青色のドームが特徴のクイーンの塔の、建築デザインや歴史など知ることができます。

神奈川運上所

2、横浜開港と横浜税関のはじまり
横浜の開港のはじまりについて学べます。
港が開かれ、現・神奈川県庁にあたる場所に神奈川運上所(のちの横浜税関)がつくられました。

時代を感じさせる門をくぐると、少しだけタイムスリップをした感じに?!(個人的な感想)

横浜港の開港の頃の絵

床には横浜が開港した時代の浮世絵パネルがあります。

現在の象の鼻パークのとこと、昔あった税関(神奈川運上所)ですね。
海側と陸側から描かれていてとても興味深いです。

まだこの頃は波止場に大型船は横づけできなかったので、小型船に荷物を積み替えていたそうです。

ハマくま
開港時を思いながら、象の鼻パークに行ってみるのもいいかもね。
歴代の税関庁舎の写真

3、歴史を飾った税関長
日本近代史に名を残した税関長5人の写真が飾られていました。

4、税関庁舎は港のシンボル
上の写真は、初代~現在までの税関の移り変わり
現在の税関は3代目を全面改装工事した、4代目になります(見た感じはあまり変わらないです)。

歴代の税関庁舎
初代庁舎 明治6年~明治16年(1873~1883)現・神奈川県本庁舎の位置にあった。
2代目庁舎 明治18年~大正12年(1885~1923)関東大震災により倒壊。
3代目庁舎 昭和9年~平成15年(1934~2003)クイーンの愛称で親しまれる。
現庁舎は3代目の景観を生かしながら現代の建築技術を取り入れて改装。

歴史的建築物であるクイーンの塔は、これから先もずっと保存し続けてほしいです。

5、横浜港と横浜税関のあゆみ
開港~近代までの年表が写真や絵などで紹介されていました。

安政6年(1859)横浜が開港してから現在までの横浜税関の近代化の流れがわかるよ。

これは何?
だいぶ時代を感じさせる装飾品が目にとまりました。

明治中期に建てられた4棟の税関倉庫の屋根部分の装飾「棟飾り」のひとつだそう。
関東大震災で崩壊。
平成20年(2008)「象の鼻地区」を整備していた際に土中から発見されました。

横浜港の貿易の年表

6、横浜港と貿易立国・日本
横浜港の輸入品と輸出品が時代ごとに分かる年表です。
輸出は長い間、生糸がさかんでした(開港から82年間、輸出品目第1位)。

7、くらしを守る税関
税関のさまざまな仕事を写真で見ることができます。

密輸は阻止!のコーナー

覚せい剤の密輸のかくし場所
8、社会悪は通さない(密輸の手口)
覚せい剤、麻薬、銃器などの社会悪を密輸されないように様々な検査で阻止しています。

上の写真は、コンテナの裏に覚せい剤を隠したという密輸の手口が紹介されています。
「そこまでするか!」とあきれちゃいますね。

コンテナ風の展示

コンテナに模した展示室の中は、密輸のあれこれが紹介されています。
薄暗くてドキドキするけど、のぞいちゃおう。

税関のお仕事体験コーナー

検査機器に触れることができる体験型展示もあります。

マイクロスコープ

ファーバースコープ体験
ファーバースコープを動かして、隠された密輸品を探します。

金属探知機の体験コーナー

金属探知機、麻薬探知犬の体験コーナー
実際に使われる金属探知機が置いてありました。

そばに置いてある荷物をさっそく検査。
あちこち触れていると、突然、探知機がぶるぶる震えました。

はじめての体験なので楽しい!

本来はまじめに検査するものですが、、、
見学者にとっては「どこにあるか探そうゲーム」になってしまいます。。。

麻薬探知犬の人形でも調べられます。

ワシントン条約と偽ブランドの展示品

ワシントン条約と偽ブランドの展示品

9、迅速通関
NACCS(通関情報処理システム)を導入。輸出入の短縮化に取り組んでいるそうです。

10、知的財産
偽ブランド、海賊版など禁じられた品物が展示。
本物をおびやかす品物はいけないですね。
税関では輸出入されないように、目を光らせています。

11、ワシントン条約
絶滅のおそれのある動植物の輸出入も禁止されています。
保護するため取締りをしています。

こうして見学してると、税関は安全な社会・暮らしのために頑張ってくださっているんだな~と分かり感謝です。

キティちゃんの本物はどっち?コーナー

本物はどっち?
サンリオのキティちゃんの偽物と本物があります。どっちが本物か当てるコーナーです。

なかなか難しいけど、どっちだろうと真剣に見比べてしまいますね。

たしか右が本物?
正確な答えは、税関資料展示室で見つけてください(笑)。

他にも本物っぽいブランドがいろいろありますよ。
見分けられる自信があるなら、チャレンジしよう!

キッズコーナーで子供も学べます!

税関資料展示室のキッズコーナー

キッズコーナーでは子供も税関について、楽しんで学べるように工夫されています。

カスタム君のぬいぐるみ

最後に、税関のマスコットであるカスタム君と記念写真はいかが?
きりりとした表情が、カワカッコいいーね。

カスタム君について
身長→180㎝(資料展示室入口のカスタム君が180㎝だそう)
体重→90㎏
誕生日  11月28日
※麻薬探知犬をモデルとした税関のキャラクター

パンフレットの裏はカスタム君のスタンプラリーになっています。
スタンプ求めて、展示室を探してみるのもいいかも。

まとめ

横浜税関資料展示室はコンパクトながらも、税関についてあれこれと興味深く学べました。
金属探知機の体験コーナーが特におもしろかったです。
赤レンガ倉庫から歩いて3分くらいの場所にあり、象の鼻パークは道路をはさんで目の前です。
他の観光ついでにふらりと寄るのが、手軽に楽しめていいのではと思いました。

ハマくま
クイーンの塔に行ったら、キングとジャックの塔にも行かなくちゃね!
神奈川県庁本庁舎の展望台

キングの塔「神奈川県庁本庁舎」の屋上展望台が良かった!内部見学もしてきたよ

2019年9月17日

施設の情報

  • 名称  :横浜税関資料展示室
  • 住所  :横浜市中区海岸通1-1
  • 開館時間:10:00~16:00(5~9月10:00~17:00)
  • 休館日 :年末年始、施設点検日
  • 横浜税関公式サイト

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