JR石川町駅から近い、山手イタリア山庭園を散策してきました。
明治13年(1880)~明治19年(1886)までイタリア領事館が置かれていたことでその名がつきました。
庭園に咲く花々に癒されたり、山手西洋館で有名な「外交官の家」「ブラフ18番館」が見学できます。
とくに入場料金もなく無料で楽しめるスポットです。
外交官の家には「ブラフガーデンカフェ」というカフェ店があるので、ランチもしました。
山手イタリア山庭園のアクセス
電車で行く場合、最寄りの駅はJR「石川町駅」。
元町口(南口)の出口より徒歩約5分。
石川町駅のホームから、外交官の家が少しだけ見えます。
トンネルがある崖の上に、とんがり屋根が見えるよ(写真ではうっすらだけど)!
あそこが外交官の家で、目指す「山手イタリア山庭園」です。
山手イタリア山庭園の入口は2つ
駅側と山手本通り側に、入口の門があります。
1、JR石川町駅から行く場合の入口
JR「石川町駅」の元町口の改札は、2か所あります。
メインの改札と山手イタリア山庭園方面と書かれた改札。
どちらからも行けます。
時間短縮できるのは、山手イタリア山庭園方面ですが、わずかの差です。
- 元町口(南口)山手イタリア山庭園方面
改札出て、左に進むと郵便局があります。
郵便局を目印に右に曲がり、坂を登ります。 - 元町口(南口)元町方面
改札を出たら、右に進み最初の角を曲がります。
進むと左手に郵便局。
郵便局前を通過して、坂を登ります。
どちらの改札を出ても、郵便局で合流。
その先は上り坂で、大丸谷坂(おまるだにざか)をどんどん登ります。
すると右手に山手イタリア山庭園の門が見えました!到着。
2、山手本通りから行く場合の入口
山手本通り側から歩いたり、バスで来た場合はこちらの入口です。
山手本通りに、バス停「イタリア山庭園前」があります(徒歩1~2分)。
JR桜木町駅前バスターミナル1番乗り場 神奈川中央交通バス11系統で行けます。
こちらの門の脇には下る階段があり、少し降りると石川町駅側の門の道と合流。
山手イタリア山庭園の園内を紹介
ちょっとした展望台があります。
遠くの方にマリンタワーとベイブリッジが見えます。
ミニチュア西洋館がかわいい♪
2017年 第33回全国緑化よこはまフェアで、港の見える丘公園にあったのを寄贈してもらったもの。
他にも山手にある西洋館がそろっています。
ブラフ18番館(横浜市認定歴史的建造物)
石川町駅側から来ると、ブラフ18番館が最初にあります。
「ブラフ(Bluff)=切り立った峰、崖」という意味。
高台の公園にある洋館だからだね!
また、現在建物のある場所は旧山手18番地になります。
オレンジ屋根(フランス瓦)、ベイウインドウ(台形に張り出した出窓)、上げ下げ窓と鎧戸が特徴的。
白い壁に緑の窓枠が映えて可愛らしく、絵になる洋館。
関東大震災後に山手町45番地に建てられた外国人住宅(オーストラリア人貿易商 バウデン邸)。
※解体調査のときに、震災による損傷を免れた部材を再利用して再建された建物であることが判明。
戦後はカトリック山手教会の司祭館として平成3年(1991)まで使用されました。
平成5年(1933)に山手イタリア山庭園に移築し復元。
本館と付属棟とがあり、付属棟のほうは、ギャラリーや展示会として利用されています。
建物内は、震災復興期(大正末期~昭和初期)の外国人住宅の暮らしを再現。
1Fのサロンには100年前のピアノ(国産の松本ピアノ)が置かれています。
こちらでは、定期的にサロンコンサートも行われています。
2Fの展示室は寝室になっています。
寝具の家具は、大正初期に建てられた洋風住宅「唐沢26番館(横浜市南区)」で使用されてたもの。
取り壊しの際に寄贈を受け展示。
外交官の家(重要文化財旧内田家住宅)
ブラフ18番館から少し上に行くと、外交官の家が見えてきました。
塔屋、天然ストレート葺きの屋根、下見板張りの外壁です。
なんだか外観は、メルヘンの世界です。
明治43年(1910)東京渋谷の南平台に建てられた、明治政府の外交官 内田定槌氏の邸宅。
アメリカ人建築家 J.M.ガーディナーの設計。
海外生活が長かった内田氏の意向で、当時の日本人の家としては珍しい洋風スタイル。
廊下しか残されていませんが、和室がある和館もあったそうです。
平成9年(1997)内田定槌氏の孫が横浜市に寄贈し、山手イタリア山庭園に移築復元される。
1Fの部屋
手前が小客間で、右奥が食堂、左奥に大客間もあります。
重厚感たっぷりの内装、調度品を見て、当時の外交官の暮らしぶりが分かってきます。
2Fは寝室、書斎、浴室などプライベートな空間。
八角形のサンルームの小部屋は、夫人がプライベートルームとして使っていたそうです。
外交官の家がマンガに登場してた!?
館内入口に記事がありました。
「のだめカンタービレ(女性漫画誌「Kiss」で2001~2010年に連載)」に描かれたそう。
主人公の天才ピアニスト?「のだめ」のあこがれの先輩、千秋真一が育った家として登場。
クラッシック音楽の世界を描いて、テレビドラマやアニメ、映画としても大ヒットした作品です。
2F窓から眺めた、外の庭園風景。
庭園は、花壇や水路を幾何学式に配置しているのが特徴です。
遠くに見える一番高いビルが、ランドマークタワーですよ。
この日は、庭園の木陰などでスケッチをしている人が多かったです。
外交官の家 「ブラフガーデンカフェ」でランチ
外交官の家の付属棟には「ブラフガーデンカフェ」という喫茶室があります。
営業時間 10:00~16:30(L.O16:15) ※7、8月は10:00~17:30(L.O17:15)
・ビーフシチュープレート(サラダ・パンのワンプレート、ドリンク付き) 1,400円(税込)
・キーマカレーセット (サラダ、ドリンク付き)1,300円(税込)
セットドリンク
コーヒー、紅茶のホット又はアイス、オレンジ、グレープフルーツ、アップルジュースから選択。
スイーツは本日のケーキセットがあったよ。
本日のケーキ 500円(ドリンクセットは950円)
限定10食のキーマカレーセットにしてみました。
ひき肉の他に、玉ねぎ、グリンピース唐辛子入りのスパイシーなカレー。
私には、そんなに辛くは感じなかったけどおいしかったです。
食後のコーヒーが美味。
外には広いテラス席もあります。
この日は晴天でやや暑かったためか、お客さんは皆、店内で過ごしていました。
外交官の家の玄関受付には、ちょっとしたお土産が売っています(ブラフ18番館にもありました)。
絵葉書、西洋館のハンカチ、マスキングテープ、ファイル、ローズドロップ、ジャムなど。
ちなみにどちらの洋館も入口で、靴からスリッパに履き替えます。
バラの花の時期がおすすめ
園内にはあちこちにバラが咲いています。
特に外交官の家の入口側が、バラをはじめたくさんの花々が華やいでいて素敵でした。
横浜開港150周年記念のバラがありました。
新品種のバラを選定して「はまみらい」と名付けています。
サーモンピンクのバラがかわいい~。
まとめ
山手イタリア山庭園は、庭園と洋館が合わさって絵になるファンタジーな世界が広がっていました。
高台にあるというのもなんかいいですね。
カフェで休んでいるとゆったりした気持ちになりました。
カメラを持って(携帯でも撮れるね!)訪れることをおすすめします。
園内の情報
- 名称 :山手イタリア山庭園・外交官の家・ブラフ18番館
- 住所 :横浜市中区山手町16
- 利用時間:9:30~17:00
- 休館日 :外交官の家(毎月第4水曜日)、ブラフ18番館(毎月第2水曜日)
祝祭日の場合はその翌日、年末年始(12/29~1/3) - 山手イタリア山庭園公式サイト