馬車道にはカツレツで有名な老舗「勝烈庵」の本店があります。
創業は昭和2年(1927)で、横浜の変わらない味として長年地域住民に親しまれています。
久し振りに、とんかつ定食が食べたくなったので本店まで行くことにしました。
勝烈庵にしかない、お店限定のオリジナルソースもかかせない存在です。
勝烈庵総本店の場所(アクセス)
勝烈庵馬車道総本店は馬車道にあります。
電車でのアクセス
・みなとみらい線「馬車道駅」5番出口より徒歩約4分。
・JR「関内駅」北口より徒歩5分。
・市営地下鉄「関内駅」9番出口、馬車道口より徒歩1分。
馬車道通りから上の写真の全国共済の青い看板のとこを曲がると「勝烈庵」の提灯が見えます。
*みなとみらい線「馬車道駅」からの場合。
神奈川県立歴史博物の道をまっすぐ進んで行くと「リッチモンドホテル横浜馬車道」があります。
その先に全国共済の青い看板が見えてきます。
*JR「関内駅」からの場合。
関内駅を出たら左に進んで行きます。
赤褐色のレンガっぽい歩道のとこで右に曲がると馬車道のアーチが見えます。
その先に青い看板が見えます。
*市営地下鉄「関内駅」の場合。
9番出口から出るとすぐに青い看板が見えます。
とんかつの「勝烈庵馬車道総本店」と洋菓子で有名な「馬車道十番館」はすぐ近くです。
勝烈庵について
横浜関内が居留地時代だった頃、外国人コックがカツレツをもたらしました。
その洋風カツレツを、勝烈庵の初代が和風カツレツとして完成させたそうです。
本店の店先に見る歴史
お店の入口の左の壁には木彫りの絵が飾られており、創業当時の勝烈庵です。
その下に置かれているのが、獅子頭共用栓(ししがしらきょうようせん)。
近代水道ができた時代、まだ家庭に水道を引くには料金が高く、ほとんどの家は道路の角に作った共同蛇口を使用していました。
共同蛇口がライオンの頭をしていたことで、獅子頭共用栓と呼ばれていました。
イギリスから600基輸入されていたそうです。
現在市内にいくつか残されています。
右下は「ハマの街灯点火の地」碑。
明治23年10月1日に、はじめて横浜市内の電灯と街灯、約700ほどが一斉についたと記されています。
勝烈庵の他店舗
・相鉄ジョイナス店(横浜駅西口直結)
・鶴屋町店(横浜駅西口より徒歩5~7分)2021年閉店
・鎌倉店(JR鎌倉駅西口より徒歩1分)
おもな定食&揚げ物メニュー
お昼どきに訪問しました。
店内はお客さんでにぎわっていました。
1F、2Fとあり、1Fはカウンター席もあります。
カウンターで食べれば、揚げている様子が見れます。
主な定食のメニュー表。
・勝烈定食(ヒレかつ)120g
・大勝烈定食(ヒレかつ)180g
・ロースかつ定食120g
・大ロースかつ定食180g
・上ロースかつ定食(数量限定)120~150g
ヒレかつ又はロースかつ定食が定番。
旬の揚げ物もあるので、定食に付け足して注文するのもいいかもね(カキフライもおいしそう)。
定食メニューはまだあります。
・お好み定食(海老フライ、一口かつ)
・えびフライ定食、若鶏フライ定食、串かつ定食、一口かつ定食など
・盛り合わせ定食(海老フライ、一口かつ、若鶏くわ焼き)
・特製ヒレカツサンド、特製エビカツサンド
・特製ロース定食(数量限定の銘柄豚各種・・神奈川のやまゆりポーク、山形の金華豚など)
他にもおつまみやドリンク各種、甘味として冷やしあずきなどありました。
ヒレカツ定食とロースカツ定食を注文
お好み定食も好きですが、定番のカツを味わうことにしました。
注文するとオリジナルの自家製ソースを持ってきてくださりました。
特製ポン酢、ソース2種(甘・辛口)です。
甘口ソースがヒレで、辛口ソースがロースみたいですが、どっちをかけてもOK。
秘伝のソースは野菜と果物をじっくり2日間煮込んで、1日寝かせたというフルーティーな味わい深いソースです。
マヨネーズも自家製だそうで、マヨネーズ100円、タルタルソース200円で追加できます。
勝烈定食(ヒレかつ定食)
勝烈定食(ヒレかつ)1,600円(税抜)
長方形が特徴のヒレかつです。
付け合わせはキャベツ、しじみの味噌汁(勝烈庵特製黒味噌を使用)、大根のお新香。
ご飯とキャベツはおかわり自由です。
キャベツはたくさん食べたいので、おかわりしました。
サクサクの衣にやわらかいヒレ肉、それに甘いソースをボタリとかけ、からしでぴりっとさせます。
おいし~い!
ソースもごちそうです。
※とんかつにかかせないパン粉!
勝烈庵の生パン粉は、揚げ物に合う配合で焼いた馬車道十番館のパンを使用しています。
大ロースかつ定食
大ロースかつ定食 2,200円(税抜)
こちらは大きいサイズを注文してみました。
ロースは、想像よりやわらかくてすごく美味です。
ロースかつ、キャベツにソースをた~っぷりかけて、こちらもからしを少々のせました。
うま~~~い♪
勝烈庵のとんかつ以外のお楽しみ
美味しいカツの他に注目したいのが、お箸と絵画!
割り箸を持ち帰ることができます
勝烈庵のお箸はなんと!持ち帰れます。
世界遺産 吉野熊野古道山林の杉の端材・間伐材を利用して作ったという割り箸。
使用後は箸袋に納めてお持ち帰りくださいと記載されています。
店内の絵画も注目!
棟方志功画伯(世界的に著名な美術家)の作品が飾られています。
なんでも先々代当主が棟方志功画伯の作品に感銘して、交流を持ったことで作品が残されているそうです。
店内に芸術作品が飾られているなんて素敵ですね。
横浜の風景の作品もありますよ。
まとめ
勝烈定食という名が付いているヒレかつは、お店の名物的存在です。
形が長方形なのは、ヒレ肉の筋を切って再成形してるからで、やわらかく食べやすいです。
私的にはロースのやわらかさが最高で、美味しく感じました。
肉の部位は好みの問題だと思います。
何よりもお店の秘伝のソースが、かつ定食の完成度を高めています。
とんかつを食べるなら横浜駅の勝烈庵でもよいのですが、老舗の雰囲気を味わうために本店もおすすめします。
お店の情報
- 店名 :勝烈庵 馬車道総本店
- 住所 :横浜市中区常盤町5-58-2
- 営業時間:11:00~21:30(L.O 21:00)
- 定休日 :無休
- 勝烈庵公式サイト