横浜・山手外国人墓地の近くにある「山手資料館」を見学。
訪問時は、入館料が無料でした。
同じ敷地の隣に、山手十番館(レストラン&カフェ店)もあります。
行き方、見どころ、歴史などをまとめてみました。
庭にはバラ園もあるので、バラの季節もおすすめです。
山手資料館の場所とアクセス
山手本通り沿いの横浜外国人墓地の前にあります。
上写真、現在地と書かれた右隣にあるのが「山手資料館」です。
地図を見ると山手十番館の隣にあり、横浜外国人墓地が道路を挟んで目の前であることが分かります。
※入口は別ですが、山手十番館と山手資料館は同じ敷地です。
緑の外壁がおしゃれな、小さい洋館。
入口にはガス灯もあります。
横浜山手西洋館巡りと合わせて、資料館を見学するのも良いかと思います。
【最寄り駅】
*みなとみらい線「元町・中華街駅」6番出口より徒歩8分
*JR「石川町駅」南口より徒歩17分
開館時間・料金・休館日
【開館時間】
11:00~16:00
【入館料】
無料
※以前、有料のときもありました。
【休館日】
月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始。
その他、予告なく休館することあり。
山手資料館について
山手資料館は、横浜市認定歴史的建造物です。
【建物について】
明治42年(1909)に、旧本牧本郷町に建てられた中澤兼吉邸「和洋併設住宅」。
その洋館部分を移築し、保存活用。
*構造:木造2階
*建築年代:明治42年(昭和52年移築)
当館は明治42年(1909)本牧本郷町に建てられた中澤兼吉邸の洋館部分を移したもので、
明治期の木造洋館として大変貴重な建物です。
建物の外装及び屋根、内部の窓、造作等、細部までご覧ください。
明治期の大工さんの卓越した技術と心意気が感じられます。(参照:山手資料館の案内)
開館したきっかけは、勝烈庵創業50周年記念事業のひとつだったそう。
昭和52年(1977)4月に山手十番館庭内に移築保存し、山手資料館として開館。
横浜山手の歴史を知ることができる場所のひとつでもあります。
- 開港以前、山手の丘は山林、田畑の占める丘陵であった。
- 慶応3年(1867)山手居留地に指定される。
フランス山~港の見える丘公園、山手資料館の地一帯にかけ英仏の軍隊が陣営を構える。
明治8年(1875)に撤退。 - その後山手の丘は、居留地文化の異国情緒あふれる街に発展。
外国官公関係の施設をはじめ、横浜居留地に通う外国人たちの西洋館が建ち並ぶ。
しかし、関東大震災でほぼ消滅。
山手資料館の見どころ
歴史的建造物なので、建物全体が見どころと言えます。
訪問して見学したときの様子を紹介。
①山手資料館の内部を見学
横浜開港時代の資料(居留地時代~関東大震災までの横浜、山手に関する資料)があります。
歴史資料、展示品(アンティーク家具など)が色々あり、興味深く見学しました。
山手資料館内を見学するにあたり、スタッフより注意事項がありました。
*2階に上る階段は、1人ずつ利用。
歴史ある建物なので老朽化しており、気を付ける必要があります。
洋館部分の移築なので、建物内は広くありません。
玄関入ってすぐ左が窓口、記念スタンプも押せます。
1階と2階の小部屋に飾られた展示品、資料などを見学。
ささっと見学するなら、所要時間10分以内で回れそうでした。
※館内の写真は、商用目的以外なら、撮影可能でした。
受付で確認するのが良いかと思われます。
展示品について書かれた紙をもらったので参考に!
【1階】
ジャパン・パンチ、横浜浮世絵、西洋がわら、文明開化陶器、オルガン、
ギヤマン(ガラス製品)、赤水筒(ペリー来航当時のもの)、有島生馬邸テーブルなど。
【2階】
外国人墓地の模型、外国人墓地に葬られた文化貢献者他、
教会(パネル)、ミッション(パネル)、伝ジュラール像、
横浜家具キャビネット・テーブル、信濃丸サロンチェアなど。
【庭内】
ガス灯、居留地境界石、グリーンベンチ、ライオン型水道、門柱など。
※居留地境界石は、山手十番館側。
2階の窓からは「山手資料館」の庭園(バラ園)を見下ろすことができます。
②資料館の庭を散策
山手資料館の庭に展示してあるものを紹介。
資料館の扉の前に「乳母車」
明治・大正期に使用されたという乳母車が置いてあります。
乳母車と一緒に紹介されている乳母車の絵は、十番館ビスカウトの包装の中の絵柄のひとつ。
ガス灯・グリーンベンチ
庭には、ガス灯、グリーンベンチがありました。
グリーンベンチは、明治初期アメリカより横浜共立学園に贈られたもの。
「伝道のイス」と呼んで親しまれていたそうです。
ガス灯は明治5年、横浜・馬車道に初めて点火。
庭内2基は、当時のガス灯を復元したもの。
基盤のレンガは明治6年頃、A.ジェラールが開設した工場で製造。
館内のフランス瓦と同じ系統のものだそう。
ライオン型水道
ライオン型水道は、日本最初の水道共用栓。
勝烈庵総本店(馬車道)と勝烈庵相鉄ジョイナス店(横浜駅西口)などにもあります。
山手資料館とバラ園
バラが咲く季節限定になりますが、バラも見どころ。
山手資料館に向かいながら、見学できます。
山手のバラ園といえば、港の見える丘公園やアメリカ山公園が有名。
先にそっちを見てしまうと少な目に感じますが、きれいなバラが咲いていました。
バラ園の庭は、山手資料館の建物と合わせて撮影したくなります。
まとめ
山手資料館は、歴史的建物だけでなく、横浜・山手の歴史資料や展示品が見れる貴重な場所。
資料館に入るのに、庭の小道を通って行くのも素敵!
隣には山手十番館もあるので、見学前後にランチやカフェするのも良さそうに感じます。
施設の情報
- 施設名:山手資料館
- 住所:横浜市中区山手町247-4(山手十番館庭内)
- 開館時間:11:00~16:00
- 休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
- 横浜市公式HP(山手資料館)
また山手十番館側の庭(丘の上ガーデンテラス)も見えました。