ホテルニューグランド「ザ・カフェ」でナポリタン、ドリア、プリンアラモード!歴史ある発祥料理

ホテルニューグランドのシーフードドリア

横浜で最も歴史を誇る「ホテルニューグランド」には、ホテル発祥メニューが3つあります。
シーフードドリア、スパゲッティナポリタン、プリンアラモードです。
ここで誕生して全国に広がった料理らしいので、ぜひ食べてみたい!
ほかにカレーライスも名物のようです。
どれも食べることができる、ホテル内の「コーヒーハウス ザ・カフェ」で食事を楽しんできました。
ついでにホテル内も可能な範囲で歴史見学。
目の前が山下公園なので、散策ついでに立ち寄れます。

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ホテルニューグランドの場所とアクセス

ホテルの前は、道路を挟んで山下公園です。
横浜中華街や元町にも近く、公園と港が目の前という好立地にあります。

横浜で最も古い老舗の名ホテル。

ホテルニューグランドの外観

写真左がホテルの本館で、奥の背の高い建物は新館のタワー館です。

宿泊する場合は、新館の方に受付けがあります。

交通の案内
・電車の場合
みなとみらい線「元町・中華街駅」1番出口より徒歩1分。
・バスの場合
あかいくつ周遊バス「マリンタワー前」または「山下公園前」下車徒歩1分。

ホテルニューグランドの歴史

本館は現存する唯一のクラッシックホテルとして横浜を代表する建築物。
外観・内部ともに昔の姿をとどめています。

本館は開業当時と変わっていないので、重厚さを感じる内部は必見!

ホテルニューグランドの大階段

本館に入ってすぐの大階段(イタリア製タイルを使用)はホテルのシンボル的存在。

時計の上は、綴織(つづれおり)の壁張り「天女奏楽之図」。
※綴織とは芸術的、歴史的にも価値の高い染織技法。

映画やドラマ、CMの撮影舞台としても、たびたびホテルニューグランドが登場します。
例えば、映画「THE有頂天ホテル」、東京事変「今夜はから騒ぎ」のPVなど。

ホテルニューグランドの旧ロビー

本館2階

旧ロビー(本館2階)で、開業当時は談話室と呼んでいた場所。
歴史が体感できる贅沢な空間が広がっていました。

横浜港は玄関口として、海を通じて外国との往来が主流でした。
そのため渡航者のための宿として、多くのホテルが軒を連ねていました。
大正12年関東大震災により、ホテル街が瓦礫の街となる。
新ホテル建設の声があがり、新ホテルの名は横浜市民に公募されたんだとか。

だからホテル名にニュー(新)がついたのかな?!

ホテルニューグランドの歴史
昭和2年(1927)開業 建物の設計は渡辺仁(銀座和光も設計)。
昭和20年(1945) 日本が敗戦したことで、7年におよび連合軍に接収される。
マッカーサーは、8月30日厚木飛行場から横浜に向かう。
ホテルニューグランドは、日本占領第一期の連合軍司令部となる。
平成4年(1992) 横浜市認定歴史的建造物に認定。
平成19年(2007) 経済産業省が選んだ近代化産業遺産に認定。

マッカーサー元師(連合国軍最高司令官)、チャーリー・チャップリン、ベーブ・ルース、大佛次郎など数多くの著名人も利用。

マッカーサーの使用した部屋(315号室)は現在も残されています。

コーヒーハウス ザ・カフェについて

ホテルニューグランド内にある「コーヒーハウス ザ・ カフェ」は本館1階にあります。

15年以上前に2度ほどこちらで食事をしていますが、何食べたか全然覚えてない…
昔は、ここで食事でもしよう!という軽いノリで利用していました。

コーヒーハウス ザ カフェの外観

本館の表玄関を入ったら、左側にお店があります。

ホテル内では、カジュアルに食べれるレストラン&カフェ店。

店内の入り口を入ったとこには、美味しそうなケーキや焼き菓子、パン、レトルトカレーなど販売。
帰りがけに手土産もいいですね。

コーヒーハウス ザ カフェの店内の様子

木のぬくもりを感じる店内が明るくて、あたたかい印象。

席数100席(全席禁煙)で、開放感あります。

運よく窓際席に案内されてうれしいな~♪とても落ち着きます。

コーヒーハウス ザ・カフェのメニュー

カフェレストランなので、敷居が低い印象で入りやすいです。

1品料理の他に、フレンチをベースにアレンジしたコース、軽食、スイーツとメニューは多彩。

ホテルニューグランド「コーヒーハウス ザ カフェ」伝統の発祥メニュー表

今回のお目当ては、ニューグランドホテルから広まった料理!

伝統の3品
*シーフードドリア 2.530円
*スパゲッティナポリタン 1,980円
*プリンアラモード 1,485円
税込価格(2020.3月時点)
※メニューの料金に別途サービス料10%加算されます。

今でこそ、日本人におなじみですが、当時はハイカラで格式が高かったのでしょうね。

前菜&サラダメニューをプラスαしてもよさそう。

ホテルニューグランド「コーヒーハウス ザ カフェ」のカレーやサンドウィッチのメニュー表

アラカルトメニューとして、スープ、サンドウィッチ、スパゲッティ、カレーなど。

他にオムライス、ピラフ、肉、魚料理など各種あります。

また季節ごとのフェアで、期間限定メニューやデザートメニューも美味しそうでした。

メニューの一部を紹介したので、詳しくはザ・カフェ公式HPをご確認ください。

ホテルニューグランド発祥メニューを全部食べてみた!

せっかくなので、ホテルで誕生した発祥料理を全制覇することにしました。

シーフードドリア

グラタンの次に好きなドリア!洋食の定番ですが、なんと日本で誕生しました。

ホテルニューグランドのシーフードドリア初代料理長、パリから招かれたスイス人のサリー・ワイルが考案。

体調を崩した外国人客のために、何か喉の通りが良いものをと即興で生み出したんだそう。
思いやりの心から生まれた料理だったなんて素敵。

当時はバターライスにエビのクリーム煮を乗せ、グラタンソースにチーズをかけてオーブンで焼いて提供。
日本のお米とグラタンとが合体した瞬間ですね。

ニューグランドの名物料理の1つになり大人気。
弟子達によって他のホテルやレストランでも提供されたことで、全国に広まりました。

ホワイトソースがやや黄色で、海老がたくさん入っていました。
ホタテも入ってます。
なにこれ、すごくおいし~い♪

食べてる途中で粉チーズを振れば、さらにコクが出ていい感じ。

スパゲティナポリタン

家庭でも手軽に作れる料理ですが、ホテルの正統派が食べてみたい!

ホテルニューグランドのスパゲッティナポリタン

2代目総料理長、入江茂忠氏が考案。

日本が戦争に負けたことで、マッカーサーにより米軍による占領が開始。
ホテルニューグランドもGHQ将校の宿舎として接収される。
米兵が軍事用保存食であったスパゲッティに塩、胡椒、トマトケチャップを和えたのを食べていた。
それを見て、アレンジを加え生み出す。
ホテルで出すスパゲッティとしてふさわしいものをと苦心したそう。

当時のレシピ
ケチャップでなくフレッシュトマトを使用。
ニンニクと玉ねぎをあめ色になるまでよく炒め、トマトの粗切り、トマトホール、トマトペーストを加える。
ロリエとたっぷりのオリーブオイルで風味豊かなソースを完成。
ハム、玉ねぎ、ピーマン、マッシュルームをよく炒め、スパゲッティーを加えトマトソースと合わせる。
パルメザンチーズとパセリのみじん切りをたっぷりふりかけ完成。

(メニュー表やホテルの展示などを参照)

名前の由来
イタリアナポリで中世の頃、トマトから作られたソースをパスタにかけ、路上の屋台で売られていたそう。
それをヒントに「スパゲッティナポリタン」と名づける。

具材は、マッシュルームとハムの具がたっぷり!
ピーマンは入ってなかったです。
太めのモチモチパスタなので、食べ応えあります。

フレッシュトマトを使用しているためか、さっぱりした味わいでした。

野毛にケチャップナポリタン元祖として有名な「センターグリル」があります。
はじまりはホテルニューグランドですが、両方食べてみるのもいいね。

プリン ア ラ モード

パフェと並んで、いくつになっても心が躍るデザートです♡

ホテルニューグランドのプリンアラモード

終戦後7年間、GHQに接収されていた期間、アメリカ人将校夫人も宿泊。
夫人たちを喜ばせたいと、当時のパティシエが考案。

ホテル内では、アメリカから送られた映画が上映されるなど横浜ですが、外国のような空間であった。
そのためデザートに華やかさ、ボリュームで満足を出す必要があったそうです。

アメリカのデザートはたしかにボリュームあるイメージあります。
そんなわけで、プリン1個というわけにもいかないので、アイスクリームやアメリカから送られてきた缶詰めの果物のと組み合わせたそう。

器もコルトンデッシュという特殊な器を使用した、洗練されているスタイル。

メインは、名前にあるプリンですよね。
それにアイスに果物(オレンジ、キウイ、サクランボ、プルーン)、生クリームにミントの葉が添えてあります。

固めのプリンに濃厚ミルクアイス!おいしくて幸せ~。

お土産はホテルのレトルトカレー

ニューグランドはカレーも名物のようです。

「コーヒーハウス ザ・カフェ」やホテル内のお土産売り場にレトルトカレーが売っていました。

カレーも食べたかったんですが、またいつかの楽しみにとっておくことに!
その代わりレトルトカレーを購入してみたよ。

ホテルニューグランドのレトルトカレー

ビーフとチキン味の2種がありました。
ニューグランドのレトルトカレーのビーフ味(税込756円)を選択。

チキンブイヨンと野菜のうま味をベースに、リンゴ、チャツネ、ココナッツなど加えています。

こちらはオンラインショップでも購入できます。

ホテルニューグランド内を見学

「ザ・カフェ」と同じフロア1階には歴史展示がありました。

ホテルニューグランドの開業した当時の歴史写真とかが見れて、なかなか興味深いです。

ホテルニューグランド内部の歴史展示

展示品もあります。
ホテルのパンフレット、晩餐会で使用されたメニューの書かれた扇子、料理の歴史を記録してきたタイプライター、ホテルのお皿など。

ホテルニューグランドの中庭

中庭もあったので、ちょっとだけ日なたぼっこ。

開業当時はプライベートプールもあったそうですが、現在は噴水となっています。

本館1階の展示や2階の旧ロビーは、宿泊者でなくても見学できました。

まとめ

今ではあたり前に日本に定着してるメニューですが、ニューグランドホテル発祥の伝統の料理とのことで、1度は食べてみたいと訪れました。
ニューグランドで食べたという思い出になるし、格式あるホテルの丁寧に作られた料理に感動しました。
昔と違って、もう何食べたか忘れません(笑)。
歴史あるホテルの本館を見学するついでに食事をすれば、思い出がさらに深まること間違いなし。
そういえば「コーヒー ハウス ザ・カフェ」だから、コーヒーもおいしいのかな?!
ケーキとか注文して、カフェ利用のときに飲んでみたいなぁ。

ちなみに横浜駅西口の横浜高島屋8階にある「ル・ グラン」は、ホテルニューグランド出店のレストランです。
なので、こちらでも伝統料理が注文できますよ。

ハマくま
歴史あるホテルに宿泊してみたいけど、料理だけ食べるのもありだね。いつか本格カレーも食べたいです。

お店の情報

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