横浜中華街の老舗「萬珍樓」は、明治25年(1892)創業の広東料理店。
歴史と伝統がある超老舗の高級店なので、よく知る有名店ですがですが、めったに訪問することはないです。
中華街に訪れると、立派な建物の外観を見て通り過ぎるくらい。
今回、外に貼られていたランチコースのメニューを見て、これなら食べてみようかなと思いました。
ディナーは敷居が高いですが、ランチコースはおすすめで、お手頃です。
萬珍樓本店の場所
中華街大通り(メインストリート)にある、善隣門のすぐ近くです。
善隣門から大通りに入り、少し歩けばお店が出現。
上の写真で善隣門と萬珍樓の位置関係が分かると思います。
中華街の顔ともいえる老舗の1つで、高級感が漂う店構え。
JR「石川町駅(中華街口)」より徒歩約7分。
みなとみらい線「元町・中華街駅」2番出口より徒歩約5分。
系列店は萬珍樓 點心舗(マンチンロウ テンシンポ)
本店の他に系列店があります。
バラエティーに富んだ約60種の点心と四季に合わせた旬の料理などが楽しめるお店だそう。
萬珍樓本店の裏側、広東道という通りにあります。
メニューを読んでみると、点心コースがあり食べてみたい気分になりました。
駐車場
*萬珍樓タワーパーキング(萬珍樓本店の裏側の広東道にあります)
*中華街パーキング(広東道のさらに隣の通り、開港道にあります)
公式サイトによると、レストラン4,000円以上のご利用で2時間半無料。
詳しくは、お店にご確認ください。
萬珍樓について
幕末の頃、横浜が開港して、現在の中華街大通りを中心に中国人が住み始めました。
明治20年代に入ると、中国様式の商店が立ち並んだそうです。
萬珍樓の歴史も古く、明治25年(1892)に開業。
歴代の萬珍樓の建物の写真が店内に飾られていました。
関東大震災や戦争と二度の波乱の時代を乗り越えて、復興を進め現在まで発展し続けています。
変わりゆく街の様子を見続けてきた中華街の代表的な老舗です。
エントランスに入ると、木彫りでしょうか?重厚さが漂うゴージャスな調度品が目を引きます。
受付で予約をしたあと、腰掛けて呼ばれるのを待ちました。
ふと横をみると、中国茶が飲める給茶機が置いてあるではありませんか。
ちょっとしたサービスがうれしいですね。
萬珍樓本店のランチメニュー
ランチサービスの時間は11:00~16:00。
医食同源にこだわり、化学調味料を使用しない料理を提供しているのだとか。
お店の入口にメニュー表が置いてありました。
アラカルト、コース料理、ランチサービスなど確認することができます。
・鳳(おおとり)コース3,000円
・朱雀(すざく)コース4,000円
・麒麟(きりん)コース5,500円
プラス昼御膳2,400円がありました。
※コース料理は2名からで、別途サービス料10%かかります。
鳳と朱雀のコースで悩みましたが、品数が一緒だから安い方にしてみたよ。
萬珍樓本店のサイトで、ランチサービスやコース料理の内容が見れます。
鳳(おおとり)コースを注文!
3階に案内され、エレベーターで移動。
全館バリアフリー仕様だそうで、ご高齢の方も安心して利用できます。
席と席との間もゆったりした空間がとられていました。
他のお客さんを気にすることなく、落ち着いて食事ができます。
まわりは年配のご夫婦、若いカップル、女性グループ、外国の方とさまざまでした。
テーブルには、すでにテーブルセッティングがされています。
以下3,000円の鳳コースを紹介しますが、内容は季節によっても変更するようです。
同じのを注文しても違う料理かも知れないので、参考程度に見てください。
私が訪れたときの料理です。
鳳前菜
1品目の前菜は、さっぱりとした蒸し鶏入りの中華サラダ。
トマトや蒸し鶏、歯ごたえのよいコリコリしたキクラゲなどで、なかなかおいしい。
大山鶏と豆腐の金華ハム入りスープ
2品目のスープの具材は、豆腐、大山鶏の肉、金華ハム。
トロミがついており、肉のうまみも感じられるやさしい味の中華スープでした。
いいね~♪あったまるなぁ。
朱雀コースのほうだと、フカヒレスープでした。
海老と松笠イカの二種作り
3品目は人数分の大皿で持ってきて、テーブルで各小皿に取り分けてくださいます。
おまちかねの海鮮が登場です!
大ぶり海老のマヨネーズ和えは想像通りでおいしい。
松笠イカは中華あんに絡まっていて、噛んだらすごくやわらかくてプリプリでした。
二種の揚げ物
4品目は、ココナッツ揚げ餅と春巻きでした。
揚げ餅はココナッツの香りと風味で、甘くてモチモチ!
春巻きは半分サイズ。
おいしいから1本を食べたかったですが、まあ、しょうがないか。
カサゴと南瓜の特製味噌仕立て
5品目の特製味噌風味仕立て、こちらも小皿に取り分けてくださいます。
衣揚げの笠子(カサゴ)と南瓜が、特製味噌とやらで味つけされています。
すべてが、ホクホクで美味しい。
国産牛肉の高菜チャーハン
6品目は〆のチャーハン。
蓋をされた状態で運ばれてきて、目の前でオープン!期待が膨らみました。
国産牛と高菜を炒めたというチャーハンは、普通においしいかったです。
杏仁豆腐 山桃シロップ
7品目最後のデザートは、一緒に茶葉入りの中国茶もついてきました。
最初知らなくて、蓋をとって飲んでしまいました。。。
葉っぱが口に入らないように蓋を少しだけずらして飲むらしい。
杏仁豆腐に赤い山桃シロップが映えて、見た目もおいしそう♪
甘酸っぱいシロップがいいアクセントでした。
全体的に量は多くはなく上品に盛られていました。
ゆっくり味わいながら食べ進めていくので、時間をかけて食べるとお腹は満足となり、ちょうど良かったです。
萬珍樓の売店で肉まん購入
入り口の隣には「萬珍樓売店 中華街大通り店」があります。
食べ歩きメニューもあり、お店の横にごみ箱(購入者のみ使用)も置いてありました。
店内は月餅や肉まん、あんまん、点心各種、マーライコウ、杏仁酥(アーモンドクッキー)、
山査子(サンザシ)や陳皮(みかんの皮)のグミ、クリーミーピータン、オリジナル調味料の香辣脆(シャンラーツィー)、
高級中国茶などいろいろ売っています。
お土産目的で立ち寄ってもいいですね。
食べ歩き用の肉まん(冬筍まん)
お土産用の肉まんでなく、食べ歩き用を購入してみた!
群馬県産の和豚もちぶたを使用。
肉まん450円、あんまん400円
えびまん300円、冬筍まん300円、黒胡麻まん300円
豚肉シュウマイ260円、椎茸シュウマイ300円
普通の肉まんを買うつもりでしたが、えびまん、冬筍まんもなんだかおいしそう。
具入りの方が高そうなのに「なんで普通の肉まんより安いのか?」聞いたら、大きさが違うからなんだとか。
確かに見せてもらった肉まんは大きかった。
めずらしいと思った冬筍(とうじゅん)の肉まん300円を買ってみたよ。
※冬筍とは、地上に出ていないタケノコのこと。
タケノコ、クワイ、シイタケなど入った小ぶりサイズで、シャキッとした歯ごたえが少し感じられる肉まん。
お手拭きと肉まんを入れるケース付きでした(至れり尽くせり)。
すぐに食べるならケースはいらないけど、場合によっては何かとありがたいかも。
でも冷めないうちに食べるのが、やっぱりいいよね♪
まとめ
ちょっと背伸びした、優雅なランチを楽しむことができます。
本場の味とは少し違う、日本人好みの味になっています。
安いコースを選んだわけだし、あれこれと食べたわけではないので、あくまで私的感覚です。
国産の食材を取り入れているので安心ですし、全体的にけっこう満足できました。
なにより雰囲気が良くて、横浜中華街の高級店で食事ができたという良い思い出になります。
フカヒレ、北京ダックなどの豪華食材を食べたいなら、さらにランクの高いコースを選んでみるか、単品を追加しちゃおう。
お店の情報
- 店名 :萬珍樓(マンチンロウ)本店
- 住所 :横浜市中区山下町153番地
- 営業時間:11:00~22:00(L.O.21:15)
- 定休日 :無休
- 萬珍樓公式サイト