横浜元町~山手に繋がる坂のひとつである「代官坂」を紹介。
山手本通りと元町ショッピングストリートを結んでいます。
途中にランチスポットが色々あるので、元町・山手を散策で巡るときによく利用する坂です。
代官坂の行き方、歴史・見どころ、散策したときの様子などまとめてみました。
代官坂の地図
まずは地図で「代官坂」の場所を確認。
代官坂に近い駅は、みなとみらい線「元町・中華街駅」です。

地図上の赤い線のところが「代官坂」。
山手の洋館、港の見える丘公園などで観光を楽しむ。
代官坂を下り、元町商店街(元町ショッピングストリート)へ。

元町商店街(元町ショッピングストリート)の1丁目と2丁目の間に代官坂通りがあります。
※赤い丸印のところに「代官坂通り」と記載。
「元町・中華街駅」5番出口(元町口)を出て左に進むと、元町商店街があります。
※1丁目からはじまります。

代官坂について
代官坂を歩いていると、代官坂について書かれた歴史案内板があります。
案内板を読んでまとめてみました。
【代官坂の由来】
↓
この坂は、山手の丘を越えて北方・本牧へ行く道で、箕輪坂と称していましたが、坂の途中この地に横浜村名主石川徳右衛門が居住していたことから、代官坂と呼ばれています。
(代官坂記念碑 参照)
【石川徳右衛門(いしかわとくえもん)について】
↓
幕末開港前後の当主徳右衛門は、日米和親条約締結のための応接場の設営、食糧、その他の設備一切を掌りました。
嘉永7年(1854)3月9日(4月6日) ペリーが横浜村に上陸し住民の暮らしぶりを視察したおり屋敷を訪れ、徳右衛門が対応した様子が『ベルリ提督日本遠征記』に記されています。
その後徳右衛門は、横浜町惣年寄りとなり町政を担当しました。
(代官坂記念碑 参照)
石川徳右衛門氏は横浜村の名主で、ペリー来航のときには応接所の建設をしたんだとか。
調べてみると代官ではないようですが、町政をつかさどった有力者。
代官に相当するためとも考えられていますが、はっきりとは分かっていないようです。
代官坂の見どころ
代官坂の途中にあった記念碑、歴史ある建物などを紹介。
代官坂記念碑

先ほど紹介した「代官坂」の記念碑と旧石川代官所長屋門。
日本バプテスト発祥の地の碑

「日本バプテスト発祥の地」の碑も発見。
明治7年(1874)、坂の上(山手町75番地)にバプテスト自由伝道協会のネーサン・ブラウンが教会堂を建て布教の拠点としましたが、火災で消失しその後、明治27年(1894)ベンネットが横浜第1バプテスト教会と称し、教会堂を坂の途中(現在元町2丁目80番地)に移転しました。
大正12年(1923)寿町に移転し、跡地に「日本バプテスト発祥の地」の記念碑を建立しました。(代官坂記念碑 参照)
場所は、代官坂記念碑と宮崎生花店の近くにあります。
宮崎生花店(歴史ある花屋さん)

明治6年(1873)に開業したお花屋さん。
創業当時の店名は「宮崎洋花店」。
山手に多く住んでいた外国人を相手に商売を始めたそう。
スタジオジブリの映画「コクリコ坂から」の中で、主人公たちが自転車で降りて来るシーンにも描かれています。
横浜クリフサイド

代官坂トンネルの手前にある、多目的イベントホール「横浜クリフサイド」。
昭和21年(1946)8月に「山手舞踏場」というダンスホールとして開店。
日本の有数のジャズミュージシャンが巣立った歴史あるステージと、100平米の吹き抜けのダンスフロアと和洋折衷の建築様式がドラマチックな空間をつくりだし数多くの映画の舞台にもなりました。
(クリフサイド公式HP参照)
米兵相手のクラブばかりの当時、生バンドで日本人が踊れる高級ダンスホールとして名を馳せたんだとか。
代官坂トンネル

代官坂トンネル(代官隧道)。
元町~上野町(本牧通り方面)に行くときに利用できます。
トンネルができる前は、代官坂を登りきって山を越えて行く必要があったようです。
一車線なので、トンネル内で車がすれ違うことはできず信号が設置。
「あぶない刑事」のロケ地にもなっています。
代官坂を散歩
代官坂通りを元町ショッピングストリートから散策したときの様子です。
代官坂を上って山手本通りに行く途中に、分岐があるので案内!
元町ショッピングストリートと代官坂

代官坂通り
元町商店街から行くときに、1丁目と2丁目の間にある代官坂通り。
目印として「キタムラK2元町本店」の脇から入ります。

はじめてなら、アーチの柱に「代官坂通り」と書いてあるので、確認してから進むと安心。

代官坂通りを少し進んで、振り返ったところです。
元町仲通りと代官坂通りが交差する角地に「香炉庵 元町本店」や「スタージュエリーカフェ」があります。
代官坂通りには、ランチやカフェが楽しめるお店あり。
元町~代官坂経由~山手の様子(分岐)

最初に3つの分岐があり、代官坂を上るには中央(赤い矢印)を進みます。
ちなみに、右の階段を進むと「元町百段公園」があり、その先は山手本通りの夕汲坂側に出ます。
左に進むと水屋敷通りへ。
次に2つの分岐があり、代官坂は右側(赤い矢印)を進みます。
ちょうど「代官坂」の記念碑が見えます。
左に進むと「元町公園」に行きます。
最後の分岐です。
山手本通りに行くにはそのまま坂(上写真左)を上りますが、右に代官坂トンネルが見えます。
坂の途中に人気パン屋「ブラフベーカリー」があり、さらに上ると山手本通りに到着。
山手本通りと代官坂

山手本通り
山手本通りから代官坂を下る場合、上写真の赤い矢印のところが代官坂です。
「港の見える丘公園」から山手本通りを歩いてきた場合、山手西洋館のひとつ「ベーリック・ホール」前を通過した少し先に代官坂があります。
下りで利用する場合は、こちらから。

代官坂の近くに、山手本通りのバス停のひとつ「代官坂上」があるので目印になります。
すぐそばに「横浜ユニオン教会」もあります。
まとめ
元町・山手にある代官坂には記念碑もあるので、周辺を気にしながら歩くと楽しめます。
坂を上りたくない場合は、下りで利用で!
港の見える丘公園や山手洋館を見学し、元町へ向かうときの散策経路としておすすめです。
