横浜山手にある「岩崎ミュージアム」を見学してきました。
港の見える丘公園のすぐ近くにあり、ホール「山手ゲーテ座」・ギャラリーもあります。
ドレス体験で写真撮影(有料)することもできるミュージアム。
行き方、見どころ、カフェなど紹介。
岩崎ミュージアム(山手ゲーテ座)の場所・行き方
「港の見える丘公園」に近い、横浜山手本通り沿いにあります。

パンフレットの地図
最寄り駅は、みなとみらい線「元町・中華街駅」。
6番出口(アメリカ山公園口)から行くと近いです(徒歩3分)。
元町側の改札を出たら、右方向のエレベーターで6番出口に出ます。
※エスカレーターでも行けます。
6番出口のアメリカ山公園を通り抜けたら、坂を上って左に曲がるだけ。
上写真の赤い丸で囲ったところが6番出口で、アメリカ山公園を出たら地図の赤線を進むと到着。

港の見える丘公園からすぐ!
アメリカ山公園経由で歩いてきたときの景色です。
上写真右の建物が「岩崎ミュージアム」で到着!
その少し先には「港の見える丘公園」の入口も見えています。
岩崎ミュージアムの前には、バス停「港の見える丘公園前」もあります。
開館時間・料金・休館日
【開館時間】10:00~17:00(最終入館16:30)
【入館料】大人300円、小人(小・中学生)100円
【休館日】月曜日(祝祭日の場合は営業、翌日休)、年末年始※公式HP要確認
岩崎ミュージアムとゲーテ座の歴史について
岩崎ミュージアムとゲーテ座の歴史を知ることで楽しめるミュージアムに感じました。
ミュージアムの入口前に、岩崎博物館(ゲーテ座記念)のプレートがありました。
1927年(昭和2年)に岩崎春子氏により創立された学校法人「岩崎学園横浜洋裁学院(現・横浜fカレッジ)」。
その創立50周年記念事業の一環として岩崎ミュージアムは1980年(昭和55年)に建設。
同学園の服装教育の実践をもとに、ファッションに関する資料やアール・ヌーヴォー期の工芸品等を展示しています。
また、館内にはギャラリーやホールを併設しており、みなさまの文化芸術活動の場としても親しまれております。
(岩崎ミュージアムのパンフレット参照)
ゲーテ座跡について書かれた、歴史案内板もありました。
明治18年(1885)4月、この地に居留外国人のための劇場「パブリック・ホール」が開場した。
アマチュア劇団の芝居、音楽会等様々な催し物が行われた。
設計はフランス人ポール=ピエール・サルダで、建坪270坪、地上2階地下1階の赤レンガ造りであった。
明治41年(1908)11月、「ゲーテ座」と改名した。
大正12年(1923)の関東大震災で倒壊するまで外国人の社交場でもあった。
この前身は、オランダ人ヘフトにより明治3年(1870)現山下町68番地に開設された「ゲーテ座」と名付けられた劇場である。
岩崎ミュージアムは、ゲーテ座の跡地に建設された博物館であることが分かりました。
「山手ゲーテ座」も再興。
公式HPに、ホールはかつてのゲーテ座を偲ぶ意味から「山手ゲーテ座」と名付けられたと記載あり。
『岩崎博物館(ゲーテ座記念)』の由来となっているそうです。

ゲーテ座の昔と現在
- 明治3年(1870)
現・山下町68番地に「ゲーテ座」と名付けられた劇場があった - 明治18年(1885)
居留外国人のための劇場「パブリック・ホール」が建設される - 明治41年(1908)「ゲーテ座」と改名
- 大正12年(1923)関東大震災でゲーテ座は倒壊
- 昭和55年(1980)岩崎ミュージアムが建設される
【西洋人による生の西洋演劇に触れることのできる当時唯一の劇場】
1891年5月には、ゲーテ座において初めて外国人劇団によるシェークスピアの「ハムレット」が通し上演され、坪内逍遥、北村透谷らが観劇に訪れたそう。
小山内薫、谷崎潤一郎、芥川龍之介、大佛次郎などの文人が足繁く通ってきた地でもあり、日本の近代文化に多大な貢献を果たしたんだとか。
今の岩崎ミュージアム(山手ゲーテ座)もずっと歴史を刻んで欲しいなと思います。
岩崎ミュージアムの見どころ!
館内の写真撮影は禁止でした。
岩崎ミュージアムの外観の様子と公式パンフレットでまとめたいと思います。
コンセプトは『美しさを求めて人類は…』
ざっと外の案内を見たときに、昔の西洋ファッション、アール・ヌーヴォー、ゲーテ座の歴史など知ることができるのかなと思いました。
- 服装シルエットの変遷
古代エジプト~現代までの衣装を1/2の縮尺で再現 - ガラス工芸の華
アール・ヌーヴォー期のガラス工芸品の展示(エミール・ガレやドーム) - 世紀末の装飾芸術
ファッション・プレート&コスメティック・ラベル - ゲーテ座発掘資料
横浜居留地にあった日本初の西洋式劇場ゲーテ座の発掘資料や創設者ヘフト氏の資料を展示
パンフレットには『人々の生活に密着した服飾資料を中心に、調度品・美術工芸品を展示しています。
併設のギャラリーとあわせて、ファッションとアートのミュージアムをお楽しみください。』と書いてありました。
ミュージアムの入口です。
右側にチケットが購入できる受付があり、左側にカフェの入口がありました。
訪問したときのパンフレットとミュージアムのチケット。
こちらはパンフレットの館内図で、ミュージアムは2Fになります。
【B1F】ゲーテ座
【1F】受付、絵葉書が販売(お土産)、ドレス体験コーナー、カフェ、トイレなど
【2F】ミュージアム(常設展示、ギャラリー)

せっかくなので、山手ゲーテ座の専用出入口も見てみることに。
上写真左の坂を下ったところにあります。
山手ゲーテ座と書いてあるので分かりやすい!
訪問したときは、閉まっていました。
日本最初の西洋式劇場「ゲーテ座」を記念して造られたホールです。
サロンコンサートや様々な公演を定期的に開催。
ちょっと季節がずれましたが、外壁にきれいなバラを発見。
バラの季節は、バラの花も見どころです。
ドレス体験コーナーあります!
今回ドレス体験はしていませんが、時代衣装が好きなら記念にいかが。

クラシックドレスが着れます
ただし予約制で有料です。
気になる方は、公式HPを確認してみてください。
ルネッサンス・ロココ・バッスルといった時代の衣装を着て記念撮影ができます。
舞台俳優になった気分になれそう♪
個室での撮影のため、1名様ずつ。
撮影終了後5分ほどで、写真を持ち帰ることができるようです。
併設カフェにも寄ってみた!
岩崎ミュージアムの併設カフェ「Cafe Anarchy Mama(アナーキーママ)」。
ミュージアム内と外から入ることができます。
こちらは写真OKだったので、少しだけ撮影。
お洒落な空間で、ソファが居心地良く、ずっと座っていたくなります。
ちょっとしたミニギャラリーもありました。
ミュージアムの見学後に喉が渇いたので、ウインナーコーヒーをおいしくいただきました。
メニュー表には、各種ドリンク、ケーキやホットケーキもありました。
まとめ
横浜山手の観光といえば洋館巡り。
外国人居留地時代の歴史を感じることができるエリアです。
岩崎ミュージアムも、山手ゲーテ座の歴史から当時の山手を垣間見ることのできる施設でした。
昔のファッションや美を感じる芸術の展示も、洋館のある山手に上手く融合。
写真のない時代に、視覚的に伝えるファッションプレート(服飾版画)も印象に残りました。
気になるギャラリーがあれば、またいつか再訪したいなと思います。

施設の情報
- 施設名:岩崎ミュージアム
- 住所:横浜市中区山手町254
- 営業時間:10:00~17:00(入館は16:30)
- 定休日:月曜(祝日の場合は翌日休)、年末年始
- 岩崎ミュージアム公式サイト



すてきな西洋のドレスがたくさん展示されていました!
またゲーテ座の資料からは、当時の横浜山手居留地時代に思いを馳せることができました