元町「ウチキパン」のおすすめはイングランド!歴史ある老舗パン屋(食パン発祥店)を案内

ウチキパンの店外から見える店内のパン

横浜の元町には「ウチキパン」という地元民が愛する老舗のパン屋があります。
明治21年(1888)創業、日本で最初に食パンを売ったお店として有名です。
横浜で一番古いパン屋さんです。
元町ショッピング街をブラブラして、久しぶりにお店を訪れました。
おすすめは、伝統の食パンであるイングランド。
他にもいろいろなパンを買ってきました。
ウチキパンの歴史、横浜にある近代のパン発祥地碑なども紹介。

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元町「ウチキパン」のアクセス

横浜元町の仲通りに入る場所にあります。
※仲通りとは、元町メイン通りの一本裏手の通り。

元町ウチキパンのお店外観

角地にある白い建物で「ウチキパン」の看板が目印。

みなとみらい線「元町・中華街駅」元町口から来た場合の、仲通りスタート地点にあります。

元町「ウチキパン」の場所が分かる元町仲通りの地図

元町仲通りの案内図(ウチキパンは一番左)

上の地図で、ウチキパンのお店と元町・中華街駅に赤丸印付けています。

<乗り物でのアクセス>
電車の場合
みなとみらい線「元町・中華街駅」5番出口(元町口)より徒歩1~2分。
駅を出たら左に進み、元町ショッピングストリートに入ります。
最初の角を左に曲がる(元町プラザの横)と、すぐにお店が見えます。

JR「石川町駅」からでも行けますが、商店街を挟んでみなとみらい線の反対側にあるので、
元町ショッピングストリートの端から端まで歩く必要があります。
ショッピングを楽しみながら行くといいですね。

バスの場合
観光スポット周遊バス「あかいくつ」で「元町入口」下車。
バス停は、みなとみらい線「元町・中華街駅」5番出口の近くにあります。

食パンの元祖!ウチキパンの歴史について

横浜が開港したことで、外国人居留地には多くの外人が集まってきました。

そこで主食であるパンを売るお店が登場します。

ウチキパンの店外から見える店内のパン
ウチキパンの歴史メモ
ウチキパンのはじまりはヨコハマベーカリー!
日本にやって来たイギリス人のロバート・クラークが山下町に「ヨコハマベーカリー」を開業。
ウチキパンの初代である打木彦太郎は、14歳から見習いとして修業していたそう。
明治21年(1888)クラーク引退により、暖簾をゆずりうけます。
現在の地にお店を開業。
明治32年(1899)「ヨコハマベーカリー宇千喜商店」に屋号を改名。
昭和38年(1963)「ウチキパン株式会社」となる。

(参照:ウチキパン公式HPの歴史

当時、おいしいパンをつくるのに必要だったのがホップ(今の主流はイースト)。
ホップとはビールの製造に欠かせないパン種で、クラークが本国から持ってきたんだとか。

明治の初め、米国人ウィリアム・コープランドが横浜山手天沼にビール醸造所をつくったことで、
ポップが手に入りやすい環境にあったようです。
※山手にあったビール醸造所は、現在のキリンビールの前身になります。

おすすめはイングランド(イギリスパン)

横浜発祥グルメの1つ、イングランドを購入♪

ウチキパンといえばイングランドなので、1度は食べてみることをおすすめします。

ウチキパンの食パン「イングランド」

イングランド(360円)は、開業当初から伝統の製法で作られているパン。
現在もホップ種でじっくり発酵させて作っているんだそう。

特徴は山型の大きい食パンで、手で持つとずしっときます。
イングランドを求めて買いに来るお客さんも多いです。

モッチリしたきめの細かいパンで、そのまま食べても、トーストにしても美味。

お店でスライスしてもらうことも出来ます。
※元町チャーミングセールなどで、混んでいるときは出来ません。

ウチキパンの食パン棚の様子(イングランド、ゴールド、シナモンレーズン)

食パンコーナー

売られている食パンは全部で3種類
*イングランド
*ゴールド(角型の一般的な食パン)
*シナモンレーズン(シナモンとレーズン入りの食パン)

シナモンレーズンもちょっと気になるから、今度食べたいな。

焼き上がり時間について

イングランドをゲットするには、焼き上がり時間を知りたい。

各パンの焼き上がり時間
*サンドイッチ類 9:00
*菓子パン類 9:00~12:00
*フランスパン類 10:30
*ゴールド 11:00
*イングランド 11:30~12:30
*シナモンレーズン 13:00

公式HPに書かれていましたが、平日の目安だそう。
土日は順不同。
その日の状況で変更になる場合あります。

その他、購入したパンいろいろ

シンプルでレトロな店内です。

歴史の古い有名なお店だけあって、選んでいる間もお客さんが次々と入ってきます。

休日の午後をだいぶ過ぎた時間に行くと、パンが売り切れていくので注意!
お目当てのパンがある場合は、早めに購入したほうがいいです。

惣菜パン&フランスパン

惣菜系のパンと固いフランスパンも購入。

ウチキパンで購入したミートパン、カレードーナツ、チーズブレッド

・ミートパイ(200円)
ミートパイは、ミートは少なめですが、サクサクしてて素朴な美味しさ。

・カレードーナツ(170円)
カレードーナツは、生地も黄色いターメリックです。

・チーズブレッド(250円)
ハード系のフランスパンの中から、チーズブレッドを選択(チーズ好きにはうれしい♡)。
ボリュームあるのに、ペロリと食べれてしまいます。

フランスパンとしてチーズブレッドの他に、
バゲット(長細いパン)、バタール(バゲットより短く太め)、サワーブレッド(酸味のあるパン)なども売っています。

菓子パン(アップルパイもおすすめ)

菓子パンは当日だけでなく次の日も食べようと、たくさん買ってしまった!

ウチキパンで購入した菓子パン5種

・アップルパイ(190円)
長年売られているお店の人気商品!
長細いステック型で、サクサク生地にスライスアーモンドがのっているのが特徴です。

・メロンパン(180円)
ちゃんとメロン果汁が入っています~♪

・レモンドーナツ(90円)
レモンピールが入っていて、爽やかなドーナツで甘さひかえめなのが美味。

・ライブレッド(200円)
ライムギ生地にドライフルーツ、ナッツとクリームチーズが入っています。
値段の割にボリュームあってうれしい。

・コーヒーロール(230円)
カレンズ(小粒のレーズン)とコーヒー味が意外と合う。

ハマくま
まだまだ美味しそうなパンがあるので、ぜひお店をのぞいて見てください。

レトロなパン袋

ウチキパンの袋もおしゃれです。
女神ぽい女性がパンを抱えているレトロな絵柄のビニール袋。

作者は不明ですが、ミュシャ風?といわれているんだそう。

ウチキパンの袋

元町を散策していると、こちらの袋を下げて歩いている人をよく見かけます。

近代のパン発祥の地碑

横浜には「近代のパン発祥の地」の碑が置かれています。
ウチキパンについて書かれているので紹介。

場所は、横浜開港広場や横浜海岸教会のある大さん橋通りにあります。
みなとみらい線「日本大通り駅」3番出口から近いです。

「近代のパン発祥の地」の碑
碑に書いてある文まとめ
1859年欧米諸国との貿易がはじまり、幕府はこの地区に外国人の日用食料品街「お貸し長屋」を建てる。
1860年その一画で、内海兵吉がフランス人にパンの製法を習いパン屋をはじめた。
当初は「焼き饅頭」のようなものができた。
だが、これが現代日本人の日常生活に続くパン食文化の始めである。
パンの元祖「富田屋」として知られた。
その後、イギリス人クラークのパン屋「ヨコハマベーカリー」が登場する。
ここで修業し、受け継ぎ発展したのが打木彦太郎の元町「ウチキパン」で、イギリス流の山型食パンである。

横浜がパン食文化のはじまりであることが記されています。

日本にはじめてパンが伝わったのは1543年。
種子島にポルトガル人が漂着し、鉄砲とともに伝来したと言われます。
しかし日本人になじみがなかったのでほとんど普及せず、鎖国により幕を閉じました。
あんぱんで有名な銀座「木村屋」が1869年創業で、現存する日本最古のパン屋とされています。

「ウチキパン」は1888年創業ですが「ヨコハマベーカリー」は1862年頃よりパンを製造。
最初は日本で暮らす外国人向けだったかも知れませんが、今ではあたりまえの食パン!
歴史を感じながら食べるのも、なかなかいいものですね。

パン屋としてのはじまりのお店は、日本大通りのどこかにあったそうですが、現在はありません。

まとめ

ウチキパンは、子供の頃は普通の町のパン屋さんとの認識しかなかったです。
大人になってから、評判の食パン発祥店であることを知りました。
しばらくぶりに買いにきたので、あれこれ購入してしまいました。
歴史的背景から、観光客にもおすすめしたいお店です。
元町に遊びにきたのなら、ぜひ寄ってみてください。

ハマくま
以前ここでパンを買って、山下公園のベンチで食べたりもしました。
海を眺めながら食べるとおいしさ倍増~!

お店の情報

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