横浜開港の歴史が学べる「横浜開港資料館」には、有名なたまくすの木があります。
日米和親条約が締結された場所であり、旧英国総領事館でもありました。
最寄り駅「日本大通り駅」から近く、日本大通りや象の鼻パークが目の前。
久し振りに見学してきたので、行き方、見どころをまとめてみました。
横浜開港資料館の場所とアクセスについて
日本大通りと海岸通りが交差する角地にあり、神奈川県庁が目の前です。
地図の赤い丸印のところが「横浜開港資料館」。
最寄り駅はみなとみらい線「日本大通り駅」です。
4番出口(上写真青丸)から徒歩2分で到着。
ちなみにJR「関内駅」南口から徒歩で行く場合、横浜スタジアムがある「横浜公園」内を通り抜けて、日本大通りを直進し西門から入るのが最短です(上地図赤線ルート)。
※地図の青い☆は日本大通り駅4番出口の位置。
【主な交通】
*みなとみらい線「日本大通り駅」出口4より徒歩2分。
*JR「関内駅」南口、市営地下鉄「関内駅」から徒歩約12~15分。
*JR桜木町駅から市営バス「日本大通り駅県庁前」下車、徒歩2~3分。

横浜開港資料館にある4か所の入口
1、正面入口(海岸通り)

正面入口
海岸通りにある正面入口。
正面の門から「たまくすの木」が見えており、中庭へすぐ行けるのが特徴。
2、西門(日本大通り側)
日本大通り側の入口は、旧英国総領事館の建物が目の前にあります。
「横浜港郵便局」の角を右に曲がり、直進すると右手に「西門」があり到着。
道路を挟んで神奈川県庁(キングの塔)が目の前に見えます。
旧英国総領事館の1階にある記念室や記念ホールを見学して、たまくすの木の広場に出ることができます。
3、南門(県庁東庁舎側)
西門の隣に立つ「神奈川県庁東庁舎」。
その1階建物内(上写真左)から「横浜開港資料館」に出ることができます。
※位置として旧英国総領事館の裏側に出ます。
こちら平日だと会社員が、昼休憩のベンチ利用で出入りしているようでした。
もちろん一般の人も開いているときは通れます。
4、東門(開港広場側)
開港広場側の入口は、横浜開港資料館のミュージアムショップ&カフェがあります。
直進すると左手に「開港広場公園」があり到着。
日本大通り駅から「大さん橋」や「山下公園」に向かう道中にある開港広場。
開港広場を通り、正面入口に向かうのも良いかも。
開館時間・料金・休館日
【開館時間】
9:30~17:00(最終入館16:30まで)
※閲覧室のご利用には電話による事前予約が必要。
【入館料】
*展示室1・2のみ開室時
一般200円、小・中学生・横浜市内在住65歳以上100円
*特別公開開催時
一般500円、小・中学生・横浜市内在住65歳以上250円
※毎週土曜日、小中高生は無料。
※身体障害者手帳、愛の手帳(療育手帳)、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方と介護者の方は無料。
【休館日】
月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始ほか。
横浜開港資料館について
横浜開港資料館は、昭和56年(1981年)6月2日の横浜開港記念日に開館。
横浜は1859年7月1日(安政6年6月2日)に開港。
横浜開港資料館は、江戸時代から大正・昭和初期までの国内外の歴史資料を集め、広く公開・普及することを目的として、昭和56年(1981)6月2日の横浜開港記念日に、日米和親条約が結ばれた由緒ある地に開設されました。
ペリーの黒船来航で、日本は長い鎖国をやめ国を開くことになりました。
横浜は開港場となり、小さい村はいっきに国際的な町へ発展していきます。
横浜が開港したときやその後の歴史を知れる資料館です。
- 1853年(嘉永6年)
4隻の軍艦を率いてアメリカ合衆国東インド艦隊司令長官のマシュー・ペリーが浦賀に来航。
大統領の国書を日本側に渡し、翌年の来航を告げて日本を離れました。 - 1854年(嘉永7年)
再来航で、条約の交渉場所は横浜と定まる。
嘉永7年2月10日、横浜上陸(現在の横浜開港資料館付近)。
嘉永7年3月3日、横浜で日米和親条約(神奈川条約)締結。 - 1858年(安政5年)
日米修好通商条約をはじめとする修好通商条約を締結。
幕府がアメリカ・オランダ・ロシア・イギリス・フランスと調印(安政5カ国条約)。
開港となった5つの港(箱館(函館)、新潟、横浜、神戸、長崎) - 1859年(安政6年)横浜開港
横浜開港資料館の地図・フロアマップ
横浜開港資料館は、新館と旧館(旧英国領事館)の建物があります。
中央の中庭にたまくすの木、開港広場側にミュージアムショップ&カフェがあります。
新館は正面入口側の建物で、展示室1・2・3、講堂など。
旧館(旧英国領事館)は1階に記念ホール、記念室など。
また新館と旧館の2階は繋がっており、新館2階から旧館2階へ移動できます。
横浜開港資料館の見どころ
個人的に感じた「横浜開港資料館」の見どころを紹介します。
- たまくすの木と「ペリー提督横浜上陸」の絵
- 旧英国総領事館
- 横浜開港資料館の展示エリア(有料)
分かりやすく、主に3つに分けてみました。
1、たまくすの木と「ペリー提督横浜上陸」の絵
横浜開港資料館の中庭中央にあるタブノキ(通称たまくす)。
横浜でたまくすの木(玉楠の木)として親しまれています。
江戸時代、横浜がまだ小さい農漁村であった頃から存在。
1854年2月ペリー来航時に艦隊に随行してきた画家ハイネが描いた「ペリー提督横浜上陸」の絵。
ペリーは約500人の武装水兵を率いて横浜に上陸。
左手の横浜応接所で第1回日米会議が行われます。
「ペリー提督横浜上陸」の右はしにある大木が「たまくすの木」の前身だそう。
- 1859年(安政6年)横浜開港。
- 1866年(慶応2年)
大火により樹形が変わるほど焼失。
たまくすはイギリス領事館の庭で新たな芽をふく。
明治・大正期を通じて、横浜を代表する名木に成長。 - 1923年(大正12年)
関東大震災で大きな被害を受けるも生き延びる。 - 1930年(昭和5年)
イギリス領事館が再建されたことで、現在の位置に移植される。
※歴史メモは横浜開港資料館の公式HP参照
たまくすの木は、2度の大きい被害をくぐり抜けています。
横浜の歴史を見守る生き証人として、現在も訪れた人々に癒しを与えてくださります。
たまくすの木がある中庭は木陰の涼しい場所で、ベンチやテーブルもあります。
昼どきはこちらで、お弁当を食べている人がいたりと憩いの庭。
2、旧英国総領事館
昭和6年(1931年)に建てられた横浜市指定文化財の旧英国総領事館があります。
開港資料館の旧館の建物は、旧英国総領事館でした。
平成19年(2007)経済産業省「近代化産業遺産」に指定される。
英国工務省の設計で、昭和6年(1931)に建てられました。
鉄筋コンクリート造3階建一部地階付、銅板葺屋根をもつ邸館風建築で、古典主義建築の秀作です。
英国総領事館が昭和47年(1972)横浜での業務を停止したのち、昭和56年(1981)に、この建物を利用して横浜開港資料館が開館しました。
中庭から見た旧館(旧英国総領事館)。
ガス灯もあります。
石柱に横浜開港資料館の文字。
明治時代の水道(獅子頭共用栓)とブラフ溝。
旧館1F(記念ホール、記念室)

記念ホール
旧横浜英国総領事館の待合室だったところ。
こちらで休憩することもできます。
1865年(慶応元年)の横浜の町並みを再現した模型パネル、ペリー艦隊の日本遠征航路図、薩英戦争で犠牲となった英国将兵の銘板、関東大震災で犠牲となった領事館員の銘板を展示。
記念室(総領事室)にも入れました。

イギリス王室の紋章が展示
横浜のイギリス領事官の歴史を紹介。
かつて建物入口上部に掲げられていたイギリス王室の紋章も展示されています。
3、横浜開港資料館の展示エリア(有料)
「横浜開港資料館」の展示エリア(有料)は、横浜開港&横浜の歴史が学べるので見どころ満載。

2026.4月時点
なんと写真撮影ができました(動画撮影は禁止)。
昔は一部のエリアのみOKだったので、撮影可能な範囲が広がりうれしいな。
新館1F(展示室1)
『横浜開港への道』がテーマ。
日本が鎖国から開国へ、日米和親条約や各国との通商条約の締結。
横浜が国際的な貿易都市として発展する様子をさまざまな歴史資料で紹介。
19世紀中頃の世界情勢を示す地球儀も展示。
ここではペリー来航と、その前後の世界情勢や日本・横浜について分かります。
昔の横浜開港場の全景が知れる案内絵図が興味深かったです。
他にも開港を伝える瓦版、開港後の横浜の街並み、外国の人物・風景を描いた横浜浮世絵もありました。
新館2階(展示室2)
『街は語る -開化ヨコハマ-』がテーマ。
横浜が開港して、世界へ開かれた横浜港町。
明治期以降の横浜は、生糸貿易の発展にともない著しい成長を遂げました。
開港から30年後の1889年市制施行時には約12万の人口を有する国内第6位の大都市となったんだとか。
文明開化時代の横浜を知ることができます。
床に注目!
明治14年(1881年)に発行された横浜実測図を基とする床面地図上に、その場所で始まった「横浜もののはじめ」などを紹介。
休憩スポット
展示室3へ行く渡り廊下に、座って休める休憩スポットやトイレがあります。
両サイドに大きい窓(中庭側&海岸通り側)があり、景色も見どころ!

たまくすの木が見える!
2階から眺めるたまくすの木も素敵です。
新館2階(展示室3)
訪問したときは特別公開『横浜の記憶-多彩な収蔵資料-』がテーマ。
江戸時代から大正・昭和初期までの横浜の歴史に関する人物や出来事などに焦点をあてた特別公開を開催しています。
古文書・海外資料・浮世絵・絵地図・古写真等から、選りすぐりの館蔵資料を紹介していきます。
(横浜開港資料館パンフ参照)
過去、企画展示室でした。
旧館2階(展示室)
ここからは2026年4月1日にオープンした新展示室。
旧館2階は、領事館員の住居だった空間だそう。
暖炉、窓枠、扉などの建具や壁面の塗装色は横浜英国総領事館時代の色に復原。
廊下から各室内へ。
横浜の観光地、旧外国人居留地(山下町、横浜中華街、元町、山手)を中心としたエリアの歴史を紹介。
かつて中華街で作られた周ピアノや小川雄一氏コレクションの大型床置き時計(ホールクロック)なども展示されていました。
公式HPを確認して訪れるのが良さそうです。
最後に階段を下って出口へ。
開港広場側のミュージアムショップ&カフェ「ポーターズロッジ」前に出ました。

時間が経つと記憶がうろ覚えになったりもするので、また再訪して横浜の歴史を学びたいと思いました
まとめ
横浜開港資料館の中庭にあるたますくの木と旧英国総領事館1階は無料で見学できます。
もし時間がない場合は、無料エリアのみ見学するのも手軽で良さそう。
有料展示エリアと合わせて巡れば、横浜開港の歴史に深く触れることができ充実した時間を過ごせます。

施設の情報
- 施設名:横浜開港資料館
- 住所:横浜市中区日本大通り3
- 営業時間:9:30~17:00
- 休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始、その他
- 横浜開港資料館公式サイト


