海上保安資料館横浜館の見どころは?北朝鮮工作船の展示見学やグッズなど

「海上保安資料館横浜館」の外観

みなとみらいには「海上保安資料館 横浜館」があります。
赤レンガ倉庫のすぐ近くにあるので、ついでに寄れる無料のスポット。
北朝鮮工作船(不審船)が展示されており、海上保安庁についても知ることができます。
海保のグッズも販売。
見学してきたので、見どころを紹介します。 

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海上保安資料館横浜館の場所とアクセス

みなとみらい新港地区の赤レンガパークの隣にあります。

「海上保安資料館横浜館」の地図
電車で行く場合
みなとみらい線
「馬車道駅」又は「日本大通り駅」徒歩8分。
JR・市営地下鉄
「桜木町駅」から汽車道経由で徒歩17分。
※桜木町駅から横浜ワールドポーターズまでの「ロープウェイ」もあります。

桜木町駅からだと「あかいくつ」「ピアライン」のバスもあります。
赤レンガ倉庫やハンマーヘッドに下車。

赤レンガ倉庫2階から見える「海上保安資料館横浜館」

赤レンガ倉庫から近い!

赤レンガ倉庫2号館の2階バルコニー(幸せの鐘のある場所)から探してみた!

赤い矢印の建物が「海上保安資料館横浜館」です。

「海上保安資料館横浜館」の外観と巡視船

赤レンガパークの端っこまで行きます。

にぎやかな場所から少し離れているので、気づきにくいかも知れません。

赤レンガ倉庫の他、マリンアンドウォーク、横浜ハンマーヘッドからも近いです。

資料館の横には、巡視船「あきつしま」が停泊してました。

開館時間・入館料・定休日

【開館時間 】10:00~17:00(最終入場16:30)

【入館料】無料

【休館日】 月曜日(休日の場合は翌平日)、年末年始(12/29~1/3)
※臨時休館することもあるそうなので、公式HPを確認するのがよいかと思います。

スマートフォンのQRコードを読み込むと利用できる、多言語音声ガイドサービスあります。
※QRコードは館内に掲示

海上保安資料館横浜館について

平成16年 (2004)12月10日に開館。

「海上保安資料館横浜館」の入口看板

【海上保安の資料館】
*海上保安資料館(広島県呉市・海上保安大学校内)
*海上保安資料館横浜館(横浜市みなとみらい・赤レンガパーク隣)
*海洋情報資料館(東京都江東区・青梅合同庁舎)

「海上保安資料館横浜館」は、
我が国周辺を取り巻く、海上警備の現状と重要性を国民の皆様に広く知っていただくことを目的に、
財団法人 海上保安協会が行った、
工作船の船体等を保存・公開するための「工作船保存基金」により建設されました。

(参照:海上保安資料館横浜館の案内板)

ハマくま
九州南西海域不審船事案がきっかけで、建設された施設。
こちらの事件は、当時のニュースで知っている方もいるかと思います。
そのときの不審船(工作船)の実物が見れます。
日本の海の安全を守る海保を知るきっかけになります。
みなとみらいの赤レンガ倉庫という横浜人気スポットにある為、寄りやすいです。
横浜館がオープンするまでの歴史
  • 平成13年(2001)12月22日 奄美大島沖で工作船事件発生、工作船沈没。
  • 平成14年(2002)9月11日 船体を引き揚げる。
    9月17日 日朝首脳会談において、金正日委員が不審船事案について北朝鮮の関与を認める発言。
    10月6日   船体陸揚げ(鹿児島)。
  • 平成15年(2003)鹿児島で一般公開。その後、東京お台場の船の科学館で一般公開。
  • 平成16年(2004)12月10日 海上保安資料館横浜館で一般公開。
    現在に至る。

海上保安資料館の見どころ

見学した見どころをまとめてみました。

訪問時の館内の写真撮影は、他の方の顔が写らないように配慮すれば可能でした。

展示のメインは北朝鮮工作船!

北朝鮮工作船を、ぐるりと一周見れます。

「海上保安資料館横浜館」の館内の様子と北朝鮮工作船

海上保安資料館に入ってすごいと思うのが船の迫力!

資料館のほとんどが、自爆した不審船(工作船)で占められてました。

工作船事件の概要
平成13年12月22日に海上保安庁は、九州南西海域における不審船情報を防衛庁から入手。
直ちに巡視船・航空機を急行させ捕捉すべく追尾開始。
不審船は、度重なる停船命令を無視し、逃走を続ける。
射撃警告の後、威嚇射撃するも、引き続き逃走し、巡視船に攻撃を行う。
その為、正当防衛射撃を実施。
その後不審船は、自爆用爆発物によるものと思われる爆発を起こして沈没。

上記は、資料館のパンフレットを読んでまとめたものです。
この事件で、海上保安官3名が負傷したそうです。

「海上保安資料館横浜館」の北朝鮮工作船の模型

工作船の模型

模型を見ることで、沈む前の工作船についてイメージできます。

「海上保安資料館横浜館」工作船(不審船)の引き揚げついての説明板

不審船引き揚げについての説明

大きな工作船を引き上げるのは、事前の調査を含め、かなり大変だったはず!

「海上保安資料館横浜館」武器の展示品

回収した武器の展示

ロケットランチャー、自動小銃、手りゅう弾などいろいろと展示してあります。

「海上保安資料館横浜館」工作船から回収した物品の展示品

回収した物品も様々

数々の品から、北朝鮮の工作船であることが分かります。

回収した物品は、缶詰、菓子袋などにハングル表記。
日本製の通信機器もあります。

鹿児島県の海岸あたりの地図もあり、怪しい不審船であったことが伺えます。

「海上保安資料館横浜館」日本漁船の偽装の証拠となる展示品

MZと表記された板は、宮崎県に登録された漁船であることを示すようです。

どうやら、日本漁船に偽装していたらしい…。

「海上保安資料館横浜館」小型船舶とゴムボートの展示

小型船舶も展示され、さらにゴムボートもあります。

日本の陸地に、海から上陸するつもりだったのかな。

「海上保安資料館横浜館」北朝鮮工作船の船内の様子

外からですが、工作船の内部も覗けます。

船尾は観音扉になっていて、小型船舶が出入りできるようになっています。

「海上保安資料館横浜館」北朝鮮工作船と弾痕後

工作船の船体には、弾痕後がたくさんありました。
巡視船と攻防した、緊迫の爪痕が残っており、生々しい。

展示の折り返し地点で、階段を上り、今度は上から工作船が見学できます。

「海上保安資料館横浜館」北朝鮮工作船の上部の様子

上から見た工作船

資料館に設置されたスクリーンからは、当時の差し迫った状況の映像も流されています。

「海上保安資料館横浜館」北朝鮮工作船の上部の様子

階段を下れば、入り口に戻ります。

展示の最後には、拉致被害についての紹介もありました。
工作船というと、北朝鮮の拉致被害者を思い浮かべてしまいます。

こちらに展示されている工作船は、どうやら覚せい剤の密輸に関する不審船だったようです。

海上保安庁についても知れます

海上保安資料館なので、海上保安庁についても知っておきたい。

海上保安庁巡視船の被害

「海上保安資料館横浜館」被弾した巡視船の各種物品

巡視船「あまみ」も被害を受けています。

船橋の全面模型が展示され、被弾跡が再現。
こちらの実物は、呉の海上保安大学校内の資料館にあるようです。

ガラスケース内の船の装備品は実物で、被害の後が残っています。

ハマくま
不審船との銃撃は、相手がどう出てくるか分からないから、命がけですね。
危険と隣り合わせの大変な任務であると痛感しました。
海を通して日本の安全を守ってくださることに感謝。

海上保安庁についてのパネル展示

「海上保安資料館横浜館」海上保安庁の仕事の紹介と日本の海の地図

海上保安庁は「海上の安全及び治安の確保を図ること」を任務としていると記載。
治安の確保、海難救助、海洋環境の保全、海洋調査、船舶交通の安全確保など様々な仕事があるようです。

海で囲まれている島国日本。
排他的経済水域を見ると、日本の領海が広いことが分かります。

「海上保安資料館横浜館」海上保安庁の巡視船・航空機の写真パネル

海上保安庁の巡視船と航空機がいろいろあります。

まだ浅い理解ではありますが、訪れるといろいろ知れて興味深い。

ハマくま
展示で分からないことは、スタッフに聞けば教えてもらえます。

海上保安資料館のグッズ売り場

お土産コーナーにも注目。

「海上保安資料館横浜館」のグッズ売り場

工作船を見学後、階段を降りたところにありました(出口付近です)。

だいぶ昔にも訪れているのですが、種類が増えた印象。
スタッフに確認とれば、グッズだけも買えると思います。

マスコット人形、キーホルダー、ロゴ入りハンドタオル、フェイスタオル等。
巡視船の玩具もありました。

「海上保安資料館横浜館」のグッズ売り場

キャップ、トレーナーだったかな?服などもあり、かっこいい!
海保グッズがほしいならこちらで購入できます。

訪問時の様子なので、商品など今後変更する可能性あります。
今回買わなかったですが、気に入ったのがあれば、記念になるのが欲しい。
またいつか訪れたときに、じっくり見たいです。

海上保安庁のマスコットキャラクター

海上保安庁のマスコット。

「海上保安資料館横浜館」海上保安庁マスコットキャラクターのぬいぐるみ

うみまる(兄)と、うーみん(妹)で、タテゴトアザラシの子供なんだとか。

こちらは飾ってあったもので、売り物ではありません。

横浜海上防災基地もあります

資料館を見学後に、すぐ隣の横浜海上防災基地前を通りました。

横浜海上防災基地の外観

上写真の建物が「横浜海上防災基地」です。

巡視船も停泊。

横浜海上防災基地の近くにある「ララ物資」についての記念碑

横浜海上防災基地前に、碑がありました。

こちらは「ララ」物資の記念碑。
第2次世界大戦後に物資に困っていた日本人に、アメリカから救援物資が届けられました。
「アジア救援公認団体」の英語名の頭文字から「ララ」と呼ばれます。
昭和21年にララ物資を積んだ第1船が、ここ横浜新港埠頭に着岸。
以降6年間送られ続け、多くの日本人が救われたとのこと。
支援に対する感謝を後世に残すための記念碑です。

海上保安資料館とは関係ありませんが、横浜港の歴史の一部が垣間見れます。

横浜海上防災基地と奥に見える「海上保安資料館横浜館」

少し離れて、横浜ハンマーヘッド側から撮影。

上写真赤い矢印の、かまぼこのような建物が、今回見学した資料館です。
横浜海上防災基地と海上保安資料館横浜館は並んでいます。

周辺は、飲食店も充実。
見学後は近場にて、レストランでの食事やカフェも楽しめます♪

まとめ

海上保安資料館横浜館を初めて訪問したのは10年以上前。
海沿い散歩をしてるときに、久しぶりに寄ってみよう思い、ふらりと訪問。
工作船事件についての展示を通して、日本の海の安全を守る海上警備の仕事について改めて注目できました。
理解が深まると、海保についても興味が湧いてきます。
見学後、外で横浜港の海上保安巡視船をまじまじと眺めてしまいました(笑)。
無料ですし、観光スポットのひとつとして、近くに訪れた際は、訪問してみてください。

ハマくま
館内はシンプルで、中心にある船のまわりを、展示品やパネルを見ながら一周します。
時間がない場合でも、さらりと見学できます。
それでいて実物の工作船は、見ごたえあり!
オンラインミュージアムもあります。
海上保安資料館横浜館オンラインミュージアム公式サイト

施設の情報

  • 名称:海上保安資料館 横浜館
  • 住所:横浜市中区新港1-2-1( 赤レンガパーク隣)
  • 営業時間:10:00~17:00
    ※閉館30分前に受付終了
  • 休館日:月曜日(休日の場合は翌平日)、年末年始
  • 海上保安資料館公式サイト

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