ドックヤードガーデンについて&ランドマークタワーのみらい横丁レストラン

ランドマークタワー内から見たドックヤードガーデンの全体

みなとみらいのランドマークタワー隣にあるドックヤードガーデン。
現存する石造りドックとして最も古い「旧横浜船渠第2号ドック」です。
観光地みなとみらいですが、もともとは造船所があった場所。
みなとみらいの歴史を知るうえでも貴重なスポット!
プロジェクションマッピング、イベントスペースとして活用されることもあります。
併設された「みらい横丁」というレストラン街も紹介します。

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ドックヤードガーデンの行き方

みなとみらいのランドマークタワーのところにあります。
帆船日本丸からも近いです。

ドックヤードガーデンからの風景

ドックヤードガーデンと帆船日本丸も少し見えます。

JR桜木町駅から行く場合
・行き方1
動く歩道を通り、ランドマークプラザ(ショッピング街)を抜け外に出たら右側に行くとあります。
※ランドマークプラザとクイーンズスクエアの間。
・行き方2
動く歩道の途中で、日本丸に向かう階段を下り、ランドマークタワー寄りの歩道からも行けます。

誰でも自由に見れる観光スポット!

ドックヤードガーデンとは(関連した歴史も紹介)

国の重要文化財に指定されており、現存する商船用石造りドックとして日本最古。
「近代化産業遺産」でもあります。
明治29年(1896)に竣工した横浜船渠第2号ドックを復元して保存。

石材は神奈川県真鶴産の本小松石、新小松石を使用。
※本小松石(安山岩)とは、
約40万年前の箱根火山の噴火により流れ出た溶岩が海に押し出され、急速に固まってできた石。

第2号ドックは全長約107m、深さ約10m。

船渠(せんきょ)=ドックともいう
船舶を建造または修理などをするために入れる構築物。
こちらのドックは、横浜開港以来の本格的な船舶修理施設であったそう。

ハマくま
船が入ったらドック内の海水を抜いて、修繕・検査をします。
明治、大正、昭和を通して、昭和48年まで活躍。

ドックヤードガーデンを見学

ドックヤードガーデンは下に行く階段があるので、ドックの底に降りることができます。

階段を下る途中に「NO2 DOCK」と書かれた扉船の一部(復元)が見れます。

ドックヤードガーデンの階段付近

第2号ドックを示すNO2 DOCKの文字!

みなとみらい地区ができる前は造船所!
かつて横浜にあった造船所である横浜船渠(よこはませんきょ)。
第2号ドック、第1号ドックの順に造られました。

帆船日本丸が係留している場所・・第1号ドック
ドックヤードガーデン・・第2号ドック
※第1、2号ドック共に国の重要文化財です。

ドック自体は第1、2、3号までありましたが、3号ドックは埋め立てられており現在はありません。

ドックとみなとみらいの歴史
イギリス人技師のH.S.パーマーが港湾の発展には、ドックや倉庫などの設備が必要であることを説く。
明治22年(1889)有限会社横浜船渠が設立。
明治29年(1896)第2号ドック竣工。
昭和10年(1935)三菱重工業と合併し、三菱重工業横浜船渠となる。
その後、三菱重工業横浜造船所に名称変更。
昭和40年(1965)当時の市長が、横浜駅と関内駅周辺をつなぐ新市街地計画を発表。
昭和58年(1983)造船所を本牧と金沢に移転。
跡地をみなとみらい21として再開発。
ドックヤードガーデン下からの景色

ドックの底に降りてきました!
上から見下ろすだけでなく、降りてみるとまた違う角度からドックを観察できます。
貴重な石積みでできたドックの歴史を感じちゃおう。

こちらで、かつてプロジェクションマッピングが行われていました。
以前はよく開催されていたので、またあるかもね。

かつての三菱重工業横浜造船所正門付近

ついでにドック関連で、みなとみらいの過去の歴史を探してみました。

「三菱ドックの踏切」なんてのもあります。
JR高島線(おもに貨物列車が走っています)の踏切で、あまり目立たない場所。

三菱ドックの踏切と説明板

JR桜木町駅から横浜駅方面に進んだ、途中のとこにあります。
JR根岸線と旧東急東横線の高架下。
踏切を渡り、首都高速横羽線の高架下を通過するとみなとみらい地区になります。

かつて造船所があったときは、正門があった場所のようです。

横浜造船所跡碑(三菱みなとみらい技術館の側)

三菱みなとみらい技術館のとこを歩いていたら見つけました。

横浜造船所跡

横浜港出入りの船舶の修理からはじめ、その後は新造船、鉄構、原動機、環境装置に事業を広げる。
横浜市とともに発展してきたと記載されています。

イカリが展示(みなとみらいセンタービルの広場)

みなとみらいセンタービルの芝生広場にあります。

ビルを工事中に発掘されたというイカリが展示。
こちらも、かつて造船所があったという歴史遺産ですね。

みなとみらいセンタービルの外芝生に展示されたイカリ

昭和20年(1945)建造された陸軍航空母艦「山汐丸」のものだそう。
イカリのサビ具合が、歴史を物語っています。

説明板を読むと、この地で約1千隻の船を建造しています。

氷川丸建造の地(横浜美術館辺り)

みなとみらいのグランモール公園を歩いていると「氷川丸建造の地」の説明板が出現。

横浜美術館のすぐ近くです。

氷川丸を建設地(横浜美術館付近)

横浜の観光地として有名な、山下公園にある氷川丸もここで建造しています。

現在の横浜美術館前あたり、第四号船台で建造。

氷川丸の建造場所と現在のみなとみらい位置関係の図

上の地図を見ていると、なかなか興味深い。
造船所時代のみなとみらい地区と現在ある主な建物を重ねていますね。

過去と現在のドックの位置関係が、とても分かりやすいです。
みなとみらいが昔は造船所だったことが、しっかりと理解できました。

クイーンズスクエアなんて、昔はおもいきり海の中じゃん!

ランドマークタワー内の写真撮影スポット

ドックヤードガーデンをランドマークタワーの内部から眺めてみました。
ランドマークタワー3階オフィスロビーのとこです。

素敵な景色が広がっていますよ。
大観覧車も見えるので、ここで記念写真もいいのでは。

ランドマークタワー内からのドックヤードガーデンの景色

雨の日なんかは、こちらで見学してもよさそうですね。

中心にある窓の手前には、銀製の旧横浜船渠第2号ドック「建基式紀念」板が飾られています。
明治29年(1896)3月29日の建基式で設置したものと推測。
渠頭部底盤先端の裏込めコンクリート内より、鉛でくるまれた木箱の中から発見されたそう。

ランドマークタワーのみらい横丁レストラン

ドックヤードガーデンをぐるりと囲むように、ドックの裏側は地下1、2階にあるレストラン街です。

ドックヤードの階段を降りると、外から地下2階に入れます。
見学してそのままレストランへGO!なんてことも。

ランドマークプラザ(ショッピングセンター)内からも行けます。
一般的には、こちらから行きますね。
※エレベーターやエスカレーターでつながっていますが、ドックヤードガーデン寄りのを使用する必要があります。
ランドマークタワーの地下駐車場からだとCブロック側です。

みらい横丁外からの降り口食のエンタテイメントゾーン「みらい横丁」。

歴史あるドックの場所で食事をするなんてのもいいね。

ドックヤードガーデン「みらい横丁」のレストラン店舗案内板
みらい横丁のレストラン(2024.4月時点)
ドックヤードガーデンB1F(2店舗)

  • ドラゴンカルビ(焼肉)
  • 博多 もつ鍋 おおやま(もつ鍋)

ドックヤードガーデンB2F(10店舗)

  • Bd26(バールデルジロー)(イタリアン)
  • 焼鳥 炙り炭焼き をどり(焼き鳥)
  • うどん宮武(うどん居酒屋)
  • 串亭横浜みなとみらい(串揚げ)
  • なかめのてっぺん(炉端焼き)
  • da pai dang 105 横浜みなとみらい(焼き小籠包・点心・台湾屋台料理)
  • ティーヌーン(タイ料理)
  • 韓国ごはん・酒家 ダイダイ(韓国料理)
  • 世界のビール博物館(ワールドビアバー&レストラン)
  • 海鮮食飲市場 マルカミ食堂(海鮮食堂&洋食レストラン)

レストラン街の様子

大人のたまり場として誕生した、地下2階の飲食店街「みらい横丁」です。

みらい横丁の様子

ドックヤードガーデン「みらい横丁」

レストランが軒を連ねており、ぐるりと一周できますよ。
昼はお得なランチ、夜は居酒屋として楽しめるお店がそろっています。

まずは1度まわってみて、好みのお店を探したいですね。

まとめ

ドックヤードガーデンとは、みなとみらい以前の歴史が残る貴重な場所でした。
まだ見落としている歴史もありそうなので、また探していきたいです。
明治時代に造られたドックの歴史遺構と近代的な街が織りなす空間は、ぜひ見ておきたいスポット!
帆船日本丸やランドマークタワー展望台の見学と共にお立ち寄りください。
そしてお腹が空いたら、ドックヤードガーデンのレストランでおいしいグルメを楽しみたいですね。

ハマくま
みなとみらいはかつて造船所だった!という歴史を感じながら、ショッピングにグルメ、観光を楽しんじゃおう。

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